第五章 安全装置と危険性の続きです。
製麺機の選定に失敗してしまった人は数多くいるが、その一方で、満足できる製麺機を購入できた人もたくさんいる。ここでは、これまでにお話ししてきたような選定基準を満たす製麺機を選んだ人の声、購入に至った理由などをご紹介したい。
1.広島県福山市ラーメン店K 店主
「長年ラーメン店を経営していましたが、製麺機の安全性についてなんて、考えたこともありませんでした。
でも、あるときそれまで使っていた機械のロールに手が巻き込まれて、大怪我をしてしまったんです。
いったんは自家製麺を諦めて麺を仕入れていましたが、やっぱり麺の品質は自家製麺に敵うはずなく……。サンプル麺を送ってもらって、麺がおいしく、なおかつ安全性が高いメーカーの機械を購入しました。
片手が不自由な身となってしまいましたが、使いやすい機械なので、今でも自分で製麺することができています」
2.宮城県亘理郡うどん店O 庵主
「私はうどん店の新規開業を目指していました。
ですから、まずそのための勉強の場を提供してくれるメーカーにあたったんです。
メーカーの学校や講習となると、機械の売り込みをされるかもしれないと不安でしたが、そういった話がまったく押し付けられなかったので、逆に購入を決めました。
機械を売りっぱなしにするメーカーではなく、店の開店後についてまで面倒を見てくれる良心的な会社を選ぶことが大切だと思います。単なる機械屋ではなく、独立開業支援のサービスもあるメーカーなら、多方面からサポートしてもらえて安心ですよ」
3.静岡県富士宮市そば店S 店主
「私の場合、まずいかにおいしいそばが打てるか?を基準に、機械を選定しました。
その次は、使い勝手ですね。
そばの専門店をする以上、おいしいそばが作れなければ意味がありませんから、とにかく機械を選定するときは、メーカーからサンプル麺を送ってもらって、いちばんおいしい麺が作れる機械を選ぶべきだと思います」
4.広島県福山市ラーメン店M 店主
「うちは製麺所から麺を仕入れてラーメン店をやってたんだけど、
味のこととかコストのこととか考えたら、やっぱり自家製麺がいいな、と思ってね。人から聞いていろんなメーカーに問い合わせて決めたよ。
で、機械を買うことにしたんだけど、製麺方法にせよ、営業マンの対応にせよ、全部の面でスピードが速かった方を選んだ。あと、製麺ノウハウについて、科学的な根拠を持ってる方。
麺についてより詳しい方が、説得力があるからね」