川崎重工から独立し、経済的にも精神的にも厳しい日々が続きましたが、私は絶対に諦めませんでした。ある時は資金繰りがストレスとなり、吐血し、一晩中病院のベッドの中で出血が止まらなかったのですが、日本一を目指して設立した大和製作所に自分の全てをかけてこの会社を守り抜きました。
それはまだまだ未熟な私を信じて製麺機を購入してくださったお客様を、どうしてもどうしても裏切れなかったからです。
また有り難いことにとことん困窮すると、その時々に救世主のように、私を助けて下さる方々に恵まれたことも、決して忘れられません。
ただ当時の私を助けてくださった方の殆どは、もうこの世にはいらっしゃいません。恩返しをしたくてもそれはもう叶わぬことです。
ですから私は、この業界に貢献し日本の麺業界の縁の下の力持ちになりたいのです。そうなれば、私の恩人はきっと喜んでくださると思うからです。
麺店の方々のお役に立ちたい。少しでも良い製麺機をつくり美味しい麺を無理なく提供していただきたい。
その情熱はますます燃え滾る一方です。
麺の研究、製麺機の研究、この業界の動向や未来について…。私にはまだまだ課題が山済みです。
とは言え、不器用は今も昔も変わりません。
生涯、地道にコツコツと誠実に麺ビジネスと向き合っていきたいと思います。
まだまだ至らぬことが多い当社ですが従業員一同、私と同じ思いで勤務しております。
もし、当社の製麺機を購入していただきましたらどうか末永く、 パートナーとして可愛がってやっていただければと思います。