2025年10月香川うどん学校 開催レポート
はじめに
今回の香川うどん学校には、日本から5名の生徒さんと、韓国から再参加の生徒さん1名が加わり、計6名での開催となりました。
参加された生徒さんのうち、調理が全くの未経験だったのは一人だけで、他の方は何らかの形で飲食業に関わった経験をお持ちでした。皆さん手際が良く、一人が動き出すと自然と周りもそれに続くという流れができていました。
和気あいあいとした雰囲気で進みました。経験のある方もない方も、お互いに声を掛け合いながら作業を進めていく姿が印象的でした。
経験者も未経験者も、それぞれの学び
未経験の方も、周りの経験豊富な方々が自然とサポートする場面が多く見られました。講習はスケジュール通りに円滑に進み、それぞれが自分のペースで学びを深めることができていたように思います。
また、うどんや蕎麦の店で実際に働いている経験者の方も参加されていましたが、「ここに来てみたら知らないことがたくさんあり、学べてよかった」と話していました。経験があるからこそ、改めて基礎から学ぶことの大切さを実感されたようです。
海外開業を目指す生徒さん
特に印象に残っているのは、メキシコでの開業を検討している30代の男性です。彼もまたムードメーカーとして場を盛り上げ、居酒屋での勤務経験を活かして常に周りに気を配っていました。洗い物が溜まると率先して片付けてくれるなど、講習がスムーズに進むようサポートしてくれたのが印象的です。
彼自身はうどん作りに関しては全くの素人でしたが、開業を目指す仲間から「大和麺学校に行ってみるといいよ」と勧められて参加したそうです。未経験でありながら、持ち前の前向きさと協調性で、クラス全体の雰囲気を明るくしてくれました。
韓国からの再参加者|学びを深める姿勢
今回、韓国から2回目の参加となる生徒さんもいらっしゃいました。1日目から3日目まで参加され、辛味かえし、甘味返しの活用法をしっかりと確認し、理解を深めることができたようです。
動画を撮りながら熱心に取り組む姿が印象的で、一度学んだことを、改めて実践を通して確認することの大切さを体現されていました。再参加を通して、前回学んだ内容を実践で確認し、さらに理解を深めていかれました。
自分で作った生地が、翌日どう変わるか
「熟成」を肌で感じる
以前は、初日に講師が事前に仕込んだ生地を生徒さんに伸ばしてもらう形式でした。その日のうちに試食までできるので、達成感はあります。ただ、それだと「熟成」という大事な工程の考え方が伝わりにくいという課題がありました。
本来、うどんはミキシング後、熟成させ、プレス(圧延)し、翌日以降に伸ばして切るという工程を踏みます。初日に生地を伸ばして試食まで行うと、この熟成の流れを実感として理解することが難しかったのです。
生徒さん自身が最初から生地を作り、一晩、あるいは二晩熟成させてから伸ばして切るという流れにすることで、熟成の意味をより深く体感できると考えました。今回は、自分で作った生地が時間を置くことでどう変わるのか、その変化を実際に確認していただきました。
オリジナルを追求する姿勢が生まれた
この流れで学んだことで、生徒さんたちは麺も出汁も、既存のレシピに頼るのではなく、自分たちだけのオリジナルを追求するようになりました。
以前は「さぬき風でいい」といった声が聞かれることもありましたが、今回は全員がこだわり抜いた、まさにオリジナルの卒業作品を完成させることができました。
こうした姿勢が自然と生まれてくる環境こそ、大和麺学校が大切にしている学びの形だと感じています。
食材を最後まで使い切る工夫
出汁を取った後の食材も活かす
さらに、今回の講習ではSDGsへの取り組みとして、フードロス削減という視点も取り入れました。具体的には、出汁を取った後の煮干しや昆布を天ぷらにするなど、本来であれば捨ててしまう食材を再利用したメニューを提案しました。
これは単に食材を無駄にしないというだけでなく、お店の新たな収益源にもつながるという考え方からのアプローチです。環境への配慮と経営の両面から、価値のある取り組みになったのではないかと思います。
能動的に学ぶ姿勢の大切さ
手軽に記録が取れる時代だからこそ、体験を大切に
今の時代は動画コンテンツが普及し、「後で見返せる」という安心感からか、講習中に集中しきれないという課題も感じています。写真や動画を撮ること自体は復習に役立ちますが、それに満足してしまい、能動的に学ぼうとする姿勢が薄れてしまわないかな、という考えがあります。
ですので、生徒さん自身がファイルに書き込みながら自分だけのテキストを完成させていくような工夫も取り入れています。失敗を恐れずに実践し、その経験から学ぶことが何よりも大切だと考えています。
さいごに
卒業生の皆さんには、これで終わりではなく、これからも長くお付き合いを続けていきたいと伝えています。開業の準備や日々の営業で出てくる悩みなど、どんな小さなことでも構いません。
気軽に近況を報告したり、相談したりしてほしいです。皆さんの頑張りが私たちの励みになりますし、いつでも相談に乗ります。それぞれの場所で自分の味を形にしていく、その姿を楽しみにしています。
大和麺学校レポート一覧
開催日程
【開催場所】香川県 - 綾歌郡宇多津町
費用: 220,000 円(税込)+ 教科書代
受講料
220,000円(税込)
+教科書代
香川県 - 香川県綾歌郡宇多津町
東京校 - 東京都品川区
| 場所 | 香川校 – 香川県綾歌郡宇多津町 |
|---|---|
| 費用 | 220,000 円(税込)+ 教科書代 |
| 開催日 |
[4月開催]
2025年 04月7日〜11日 空きあり [6月開催] 2025年 06月9日〜13日 空きあり |
| 場所 | 香川校 – 香川県綾歌郡宇多津町 |
|---|---|
| 費用 | 270,000 円(税込)+ 教科書代 |
| 開催日 |
[3月開催]
2025年05月12日〜16日 空きあり |
香川校 - 香川県綾歌郡宇多津町
220,000円(税込)+教科書代
[4月開催]
●2025年4月7日 ~ 11日
[6月開催]
●2025年6月9日 ~ 13日
[4月開催]
2025年4月7日~11日
[6月開催]
2025年6月9日~13日
[開催未定]
東京校 - 東京都品川区
270,000円(税込)+教科書代
[3月開催]
●2025年3月10日 ~ 14日
[5月開催]
●2025年5月12日 ~ 16日
[3月開催]
2025年3月10日~14日
[5月開催]
2025年5月12日~16日
[開催未定]