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【繁盛麺店への道】Vol.4
あなたのために用意しましたと言える店になる方法
皆さん、こんにちは、梅雨が明けて暑い日が続いていますが、お元気ですか。先週は、厨房のAI化で「誰でもできる厨房革命」の話をしましたが、今週はお客様との関係づくりにフォーカスします。
あなたは、あなた自身が熱狂的なファンになっている店はありますか。或いは、熱狂的なファンになっている商品はありますか。例えば、これを食べるのは、あの店しかないというような店です。ほとんどこのような店は地域一番店です。私が繁盛法則して、まずお勧めしたいのは、そのジャンルでトップになることです。私の地元、香川県には、骨付鶏「一鶴」がありますが、一鶴はまさにそのような店です。
うどん県と言われていますが、一鶴のようなうどん店はなかなか見当たらないのです。飲食ビジネスで売上を伸ばし続けるお店には、必ず“熱狂的なファン”がいます。「また来たくなる」「誰かに紹介したくなる」それを支えるのが、感情マーケティングです。
一鶴の場合は、残念ながら感情マーケテイングではなく、商品力で勝負しています。商品力での差別化が厳しい場合に、効果的なのが、次に挙げる感情マーケテイングです。
しかし、頭では分かっていても「お客様一人ひとりに寄り添った接客」には時間も人手もかかりすぎる…そう感じていませんか?そこで活躍するのが、LINEとAIです。今回は、“あなたのために”を無理なく実現する最新の仕組みを紹介します。
はじめに:お客様はモノではなく「体験」にお金を払う
リピーター作りの本質は「お得さ」よりも「感情に寄り添った体験価値」です。一鶴も決して、お得さでは勝負していません。ただスタンプカードを渡すだけでは常連さんは「濃いファン」には育ちません。
「私のことをわかってくれている」「この店は、私に合わせてくれる」そんな小さな感動を積み重ねた店が、最後は勝ち残るのです。
1. どうして今「感情マーケティング」が必須なのか?
課題 | 背景 |
---|---|
値引き依存 | クーポン合戦で利益率が低下する |
来店頻度の低下 | 他店との差別化が難しくなる |
お客様との接点が薄い | 一度来たお客様が次に来ない |
だからこそ、価格競争から抜け出すためにお客様との心の距離を縮めることが重要です。
2. LINEとAIが感情を支える理由
LINE:個別メッセージの“圧倒的な親近感”
「〇〇さん、今日もありがとうございます。」名前を呼ばれるだけで、「自分ごと化」します。LINE公式アカウントは単なる一斉配信ツールではなく、一人ひとりに合った情報を届ける“デジタル店員”に進化します。
AI:お客様の行動を分析して「ベストなタイミング」で声かけ
「〇〇さんは月初に来店が多い」「雨の日に来店しない」「△△メニューをよく注文する」AIがこうしたデータを把握し、“いま声をかけるべき人”を選んでくれます。
➡ 人が全部覚えて接客するのは無理でも、AIなら24時間休まずに分析できます。ここで、非常に大切なことは、AIで分析出来る仕組みを作ることです。お客様が入店したら、スマホの情報で、誰が来たのかが分かる仕組みが必須です。従って、今後は、デジタル投資は重要事項になってきます。お客さまのデータが蓄積出来れば出来るほど、AIで分析すれば、いろんなことが分かる様になります。面白いイベント、企画も打てるようになり、余計に信者客を作り易くなるのです。
3. “あなたのために用意しました”を形にする仕掛け
LINEとAIの組み合わせで、誰でもできる「感情マーケティング」を実現するポイントは3つ。
ステップ | 仕掛け | 効果 |
---|---|---|
【Step 1】 | 名前を呼ぶ | “私だけ感”が一気に高まる |
【Step 2】 | 行動データで特別オファー | 反応率が通常の2倍以上に |
【Step 3】 | 来店後のフォロー | ファン化を強化・口コミ増加 |
たとえば、「先月おすすめした新メニュー、いかがでしたか?」たった一言でも、「わたしのことを覚えてくれてる」と感じさせます。
LINE×AIの導入ステップ(実装イメージ)
【STEP 1】LINEの公式アカウントを“放置配信”から脱却
・名前差し込みメッセージ
・来店日や誕生日に合わせた個別クーポン
【STEP 2】AI分析をスタート
・POS連携やレジデータで来店履歴を可視化
・「〇〇さんは次、いつ来そうか?」を予測
【STEP 3】ファンを増やすキャンペーン実践
・「あなただけキャンペーン」
・来店後アンケートで新しい要望を収集
➡ AIがデータを学習し続けるから、使えば使うほど精度が上がります。
「お得」ではなく「あなたのために」の時代へ
これからは、「たくさんのお客様に安く売る」より「少数の濃いファンに選ばれ続ける」時代です。LINEとAIは、お店の人の感覚だけでは続けられなかった“あなただけ特別扱い”を形にしてくれるパートナーです。
「この店は、私のことを考えてくれている」と言ってもらえる店になる準備を一緒に進めていきましょう!これらのことは、自店ではまだ先のことだと思わないで、早く実装した方が必ず勝ち易くなります。私もAIを使って、作家稼業を始めましたが、これからのビジネスはAI抜きには語れません。
次号予告|Vol.5
次回は、暑い時期に売上を伸ばす、さまざまな事例をお伝えします。尚、私は27日から台南を訪問し、指導レポートをお送りします。