麺が世界を救う 代表:藤井薫

麺が世界を救う

A. 誰も想定出来なかった未来​

静かに明けた2020年でしたが、コロナの発生で世界中がひっくり変えるような新時代を迎えました。

最初は中国武漢だけのことと、気にもしなかったのですが、その後、世界中で多くの人が苦しみ、亡くなり、地獄絵図のそのものが、現実社会を覆い、未だに世界中で多くの人たちが苦しみ続けているのです。

私もまさか日本もこんなに大きな人的被害、経済的な被害が出るとは夢にも思っていませんでした。

3月末から4月にかけて、当社にも大きな被害が発生し始め、日ごとに影響が大きくなるにつれ、私の体内に、異常な電流が流れ始めました。過去10年間、殻から出られずに、マンネリに流されてしまっていたことを思い知らされたのです。コロナの発生が、私を取り囲んでいた、硬かった殻を割ってくれました。

今回のコロナの発生で、世界中で過去との断絶が始まり、今までの過去は2度と戻らないと言われています。特に外食産業全体に非常に大きな被害が起き、多くの当社のお客さまにも大変なことが起きています。

当然、当社にも過去、何度も想定できないようなことが起きていますが、今回のモノは最大規模です。

このような想像もしなかった厳しい環境の中で、人生においても、ビジネスにおいても最高の戦略は、

何が何でも生き残ることです。

絶対に諦めないで、サバイバルすることです。

生き残るためには、今までの過去を全て捨ててしまい、コロナ後の新しい未来に向かって

進み始めることです。

過去は、これでやって来れた、これでうまく行った等の過去の成功を全て忘れることです。

まず、私は私自身にこのことを言い聞かせたのです。

コロナ禍で少しは減少していますが、コロナ後も、コロナ前とほぼ同じ人口の国民がいます。

そして、その人たちが以前と同じように、食べ物も食べ、着るものも着て、いろんなものを消費します。

但し、その行動が異なってくるのです。

食べ方も、食べる物も少し変わってきます。

コロナの猛威に多くの人たちは、行動を変え、命の大切さを理解し、免疫力を高める大切さも理解したのです。

コロナの危機によって、多くの人たちの行動は違ったものになり、リモートワーク、リモート学習が当たり前になり、働き方も、生き方も大きく変わろうとしています。

住むのも、都会から田舎へシフトが始まります。

当社でも、今回のコロナで影響を大きく受けたお客さまとそうでないお客様を分析すると、

都心より郊外の方、○○ログ点数の高い方、席数の多い方が比較的被害が少ないのです。

だから、今までの常識を今後の常識とせず、新しい世の中に早く順応することです。

同時に本質的なところを見直すことが大切になってくると思います。

そして、これらの変化は、商売をやっている人よりも、利用するお客さまにとって、本質的に有利な方向、

良い方向に向くはずです。

従って、われわれのビジネスを活用してくれるお客さまにフォーカスし続けることが、必須です。

今後、世界的な大不況が始まり、長く続くことになるので、多くのお客さまがお金を使う対価をシビアに判断します。

モノの本質的な価値が、大切な時代になってきます。

これは当然、当社のビジネスにおいても、同じことが起きるのです。

当社も今後に向けて、様ざまな新しい準備を始めています。

皆さまのお役に立てることも沢山準備をしたいと思っています。

一緒に長く生き残っていくことをやり抜きたいと思っています。

参考のために、コロナ後の世界の多くの消費者の人たちの価値観の変化を下記に記しておきます。

1. シンプルな生き方

2. 安全、安心、信頼の重要性の高まり

3. 実質、価値を見極める目が厳しくなる

4. 健康、清潔、環境の意識レベルの向上

5. 思いやり、気遣いを持った人

6. 譲る心を持った人

B.新しいアフターコロナの世界に強く生きるために

私はコロナの猛威が荒れ狂っている3月末から4月にかけて、当社の強みの全ての棚卸を行ないました。

当社は今年の10月24日で、創業45周年を迎えますが、長い歴史の中、様ざまな分野で、

実に沢山の強みを育んできた事に驚きました。

それは、同時に沢山のことにトライして、失敗してきた歴史でもあったのです。

その中で私が気づいた強みは、以下の通りです。

1. 45年間の製麺機製造の歴史の中で育んできた、機械作りのノウハウ(麺の品質、耐久性、安全性、 使い勝手、デザイン、メンテナンス性、コスト、コンパクトさ等々)

2. メンテナンスサービスレベルの高さ、特に業界唯一の年中無休、365日のメンテナンスサービスの実行とそれを可能にした社内の組織体制

3. 20年間の麺学校での麺の美味しさ、スープ等の無化調、無添加、デジタルクッキングのノウハウ、商品力アップのノウハウ、麺ビジネスの成功方程式の構築

4. 国内、海外の当社自前のサービス拠点と、そこから得られる新鮮で、役立つ情報の数々(国内8拠点のドリームスタジオ、海外4拠点(ソウル、シンガポール、NY、アムステルダム)から得られる最新情報)

5. 豊富な外国人スタッフによる国際化(アメリカ人、ロシア人、中国人、韓国人、マレーシア人、インドネシア人、ベトナム人等、合計10数名)

6. 食品研究室での高度な麺、スープ等の研究開発(ビーガン、グルテンフリー、低糖質麺等々)

7. 関連会社「讃匠」では、麺、食品の製造販売を36年間行い、麺、食品の販売ノウハウを培っている

8. オーガニック給食を社員全員に無料で提供する健康志向のポリシー

以上は、私が思いついた強みだけなので、お客さまとか、当社のスタッフはもっと沢山、もっと面白い強みを知っているかも知れません。

上記のような強みを有効に組合せて活用すれば、単にアフターコロナを乗り切るだけでなく、アフターコロナの新時代をリード出来ることが分かったのです。

それには祖業である製麺機だけに頼らないビジネスへの、大きな方向転換が必要なことが分かったのです。

45年間の歴史の中に平坦無事であった時はなく、特に過去20年以上前には、今回のコロナのような危機に、何度見舞われたか分かりません。

従って、当社のDNAの中には、危機を乗り切る力が宿ったのかも知れないのです。

そこで、日々真剣に飲食ビジネスに取り組んでいる皆さまに是非お勧めしたいのは、アフターコロナを単にサバイバルする(生き残る)だけでなく、アフターコロナ時代をリードする未来型の外食ビジネスを志向することです。

それには、皆さんが日々育んでいる皆さま自身の強みを棚卸して、それを理解することをお勧めします。

強みの理解は、皆さんが考えているだけでなく、お客さま、スタッフに確認すると、本人が気づかない、思わぬ強みが見つかります。

そして、理解した後は、その強みを最大限に生かし、アフターコロナの新しい社会の問題解決に邁進するのです。

私は数年前より、今後、生き残れる生産性の高い外食のカテゴリーとして、①ファイン・ダイニング、②カフェ、③ファーストフードの3つを挙げていましたが、今回のコロナで、①と②はかなり厳しくなってきました。

その結果、③のファーストフードが最も可能性が高くなりました。

従って、今後は今までの本業(飲食、イートイン)だけに頼らず、ファーストフード、テークアウト、デリバリーによる、HMR(中食)の要素を取り入れ、更にネット販売、ウエブの活用を行ない、やれることは何でもやるという姿勢で、食のビジネスにイノベーションを起こすことをお勧めします。

これに関しては、今までの常識を超えた、全く新しい提案を準備しております。

C.過去を捨てて、新しい取り組みへ

以上のような新しい提案に、最も強く抵抗するのは、われわれ自身であり、皆さん自身なのです。

ほとんどの飲食ビジネスをやっている方からは、飲食ビジネスとは店内で食べるのが当たり前で、

店内で飲食しないのは、飲食ビジネスではないと指摘されそうです。

しかし、これはコロナの前の過去の常識であったに過ぎなく、アフターコロナが既に始まっているのです。

そして、2度とコロナ前には戻らないのです。

今回のコロナの役割は、本来、もっとゆっくり来るはずであった未来を5年~10年早く連れて来てしまったのです。

どんなビジネスであっても、今後、当社にとって、皆さんにとっての最大重要事項は生き残ることなのです。

生き残ることさえできれば、新しい時代に合わせた、新しい取り組みを幾らでも出来るのです。

だから、一般消費者の価値観が大きく変わったように、われわれビジネスをやっている側も、

過去の価値観から大きく変え、消費者の新しい価値観に合わせた、新しいビジネスへのシフトを

しなければいけないのです。

変わらなければいけないのは、われわれ自身であり、過去の価値観、世界観をすべて

捨ててしまわなければいけないのです。

そして、例えば苦手であっても、必要なことは何でもやり抜かねばならないのです。

D.麺の力で日本を元気に! 麺の力が世界を救う

コロナ後は、人びとの価値観が変わるだけでなく、大きく棄損された経済状態が世界中を覆い、日本経済にも大きな傷跡を残します。

我々の麺ビジネスにも大きな影響を残し、特に、当社の調査では、郊外でないエリアで、○○ログの点数が低く、席数の小さい店ほど大きな影響を受けているのです。

そして、今後、ますます不景気感が強まるにつれて、麺ビジネスの強みが発揮されます。

当社は、以前よりずっと景気と麺ビジネスの関係を観察し続けてきました。

その結果、景気が悪くなればなるほど、麺ビジネスは他の飲食ビジネスに比べて、強くなっているのです。

 

これからの日本並びに世界の先進国はますます高齢化が進みます。

高齢者になればなるほど、咀嚼能力が落ち、食べやすい麺を好むようになるのです。

従って、アフターコロナの世界は麺ビジネスにとっては、バラ色の未来が開けているとも言えるのです。

アフターコロナの時代には、地球温暖化を防ぐために、ビーガン運動が更に盛んになり、グルテンフリー麺とか、低糖質麺等の健康志向の麺が更に要望されるようになります。

そして、美味しくて、健康に良く、免疫力を高めるような食べ物が要求され、添加物不使用とか、無化調が当たり前になり、本来の食べ物のあるべき姿が求められるようになります。

世界をビジネスの視点から捉えると、西暦2000年には、日本は1人当たりGDPが世界2位の非常に裕福な国であったのですが、今では世界26位で更に毎年順位を下げ続けているのです。

日本人はまだ日本が世界で裕福な国だと錯覚している人が多いのですが、これは既に世界の常識ではないのです。

 

現在日本が世界に誇る基幹産業は自動車位ですが、既に自動車も自動運転とか、ウーバー等の所有から非所有の時代になってくると、この先も世界をリードする基幹産業であることが難しくなって来ています。

そのような中で、日本が現在、世界に誇れるものは何かと見回してみると、アニメ文化と日本の食文化は世界中で広く認知され、尊敬され続けているのです。

今回のコロナウイルスでも、日本の患者数と死者数が世界と比較すると非常に少なかったのは、日本食の影響もあったのではと言われている位なのです。

 

今後、世界に日本が誇れる日本食、更に日本食の中でもクールで、最も人気が高く、高齢化社会になっても、大不況にも強い麺ビジネスこそ、これからわれわれが世界に広める義務があるのではと強く信じます。

同時に、国内でも更に、磨き続け、いつまでも日本の麺文化が世界の中心に位置するようにするのが、

日本で生まれ育ったわれわれに課せられた重要な役割でもあると思うのです。

 

この様に、麺ビジネスを志すわれわれは、コロナ後の日本に貢献し、更に世界の人たちを幸せにするために、美味しくて健康に良い、最高の麺文化を国内で育み、世界に広める大きな役割を担っているのです。

同時に、コロナ後の世界において、麺ビジネスの持っている強みを最大活用し、不可能を可能にするヒーロー集団として、当社は、アフターコロナの世界に強く羽ばたく所存です。