私はコロナの猛威が荒れ狂っている3月末から4月にかけて、当社の強みの全ての棚卸を行ないました。
当社は今年の10月24日で、創業45周年を迎えますが、長い歴史の中、様ざまな分野で、
実に沢山の強みを育んできた事に驚きました。
それは、同時に沢山のことにトライして、失敗してきた歴史でもあったのです。
その中で私が気づいた強みは、以下の通りです。
1. 45年間の製麺機製造の歴史の中で育んできた、機械作りのノウハウ(麺の品質、耐久性、安全性、 使い勝手、デザイン、メンテナンス性、コスト、コンパクトさ等々)
2. メンテナンスサービスレベルの高さ、特に業界唯一の年中無休、365日のメンテナンスサービスの実行とそれを可能にした社内の組織体制
3. 20年間の麺学校での麺の美味しさ、スープ等の無化調、無添加、デジタルクッキングのノウハウ、商品力アップのノウハウ、麺ビジネスの成功方程式の構築
4. 国内、海外の当社自前のサービス拠点と、そこから得られる新鮮で、役立つ情報の数々(国内8拠点のドリームスタジオ、海外4拠点(ソウル、シンガポール、NY、アムステルダム)から得られる最新情報)
5. 豊富な外国人スタッフによる国際化(アメリカ人、ロシア人、中国人、韓国人、マレーシア人、インドネシア人、ベトナム人等、合計10数名)
6. 食品研究室での高度な麺、スープ等の研究開発(ビーガン、グルテンフリー、低糖質麺等々)
7. 関連会社「讃匠」では、麺、食品の製造販売を36年間行い、麺、食品の販売ノウハウを培っている
8. オーガニック給食を社員全員に無料で提供する健康志向のポリシー
以上は、私が思いついた強みだけなので、お客さまとか、当社のスタッフはもっと沢山、もっと面白い強みを知っているかも知れません。
上記のような強みを有効に組合せて活用すれば、単にアフターコロナを乗り切るだけでなく、アフターコロナの新時代をリード出来ることが分かったのです。
それには祖業である製麺機だけに頼らないビジネスへの、大きな方向転換が必要なことが分かったのです。
45年間の歴史の中に平坦無事であった時はなく、特に過去20年以上前には、今回のコロナのような危機に、何度見舞われたか分かりません。
従って、当社のDNAの中には、危機を乗り切る力が宿ったのかも知れないのです。
そこで、日々真剣に飲食ビジネスに取り組んでいる皆さまに是非お勧めしたいのは、アフターコロナを単にサバイバルする(生き残る)だけでなく、アフターコロナ時代をリードする未来型の外食ビジネスを志向することです。
それには、皆さんが日々育んでいる皆さま自身の強みを棚卸して、それを理解することをお勧めします。
強みの理解は、皆さんが考えているだけでなく、お客さま、スタッフに確認すると、本人が気づかない、思わぬ強みが見つかります。
そして、理解した後は、その強みを最大限に生かし、アフターコロナの新しい社会の問題解決に邁進するのです。
私は数年前より、今後、生き残れる生産性の高い外食のカテゴリーとして、①ファイン・ダイニング、②カフェ、③ファーストフードの3つを挙げていましたが、今回のコロナで、①と②はかなり厳しくなってきました。
その結果、③のファーストフードが最も可能性が高くなりました。
従って、今後は今までの本業(飲食、イートイン)だけに頼らず、ファーストフード、テークアウト、デリバリーによる、HMR(中食)の要素を取り入れ、更にネット販売、ウエブの活用を行ない、やれることは何でもやるという姿勢で、食のビジネスにイノベーションを起こすことをお勧めします。
これに関しては、今までの常識を超えた、全く新しい提案を準備しております。