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今回の結論

標準化とは、職人をロボットにすることではありません。
良い状態と異常を、全員が同じ言葉と数字で判断できるようにすることです。

世界麺未来戦略研究所

皆様、こんにちは。大和製作所創業者、ロッキー藤井です。

店主が厨房にいる日は美味しい。ところが、店主が休むと麺が柔らかい。盛り付けが遅い。スープとのバランスも違う。そんな悩みはないでしょうか。

原因を「若い人の経験不足」にすると、いつまでも店主は休めません。本当の問題は、人ではなく、良い一杯の基準が店主の頭の中にしかないことです。

トヨタは、異常が見える仕組みをつくった

トヨタ生産方式は、ジャスト・イン・タイムと自働化を2つの柱としています。ここでいう自働化とは、単に機械を動かすことではありません。異常が起きたときにそれを検知し、止め、原因を直せる仕組みです。

トヨタは、この考え方を試行錯誤と基本の徹底によって全社へ広げてきました。

麺店にも同じ考え方が使えます。「美味しく作れ」だけでは、異常は見えません。基準があって初めて、ずれが見えるのです。

最初につくるのは、厚いマニュアルではない

私は、最初から何十ページもの手順書をつくる必要はないと考えています。まず必要なのは、全員で実物を食べて決めた「基準の一杯」です。

写真だけでは足りません。次の4つを1枚にまとめます。

  • 商品基準:麺重量、茹で時間、スープ量、具材量、盛り付け写真。
  • 食感基準:硬さ、弾力、粘り、滑らかさを、店の言葉で5段階評価。
  • 時間基準:注文から提供まで、茹で上げから着丼までの目標時間。
  • 異常基準:どこまでずれたら作り直すか、誰に報告するか。

明日の営業でできる30分の実践

  • 開店前に、店主とスタッフで同じ一杯を食べます。
  • 「美味しい」で終わらせず、良い点を3つの言葉にします。
  • 麺重量、茹で時間、提供時間を実測します。
  • 新人に同じ一杯を作ってもらい、違いを責めずに数値のずれを探します。
  • 営業後に1項目だけ基準を修正し、翌日もう一度試します。

追う数字は、四つで十分

  • 提供時間の中央値:平均だけでなく、いつもより遅い一杯を見つけます。
  • 作り直し率:作り直した杯数 ÷ 提供杯数。
  • 1人1時間当たりの提供杯数:人を急がせるためではなく、詰まりを見つけます。
  • 基準外率:重量・時間・温度などが許容範囲を外れた回数。

数字は、人を監視するために使うものではありません。工程のどこで困っているのかを、皆で見つけるために使うものです。

大和製作所の製麺機が目指してきたこと

製麺機は、職人を不要にする機械ではありません。美味しさを生む条件を安定させ、職人が商品開発やお客様との対話に時間を使えるようにする道具です。

機械を入れても、基準がなければ品質はそろいません。基準と設備がそろって、初めて再現性が生まれます。

店主の頭の中にある基準を、形にしませんか

大和製作所の個別試作では、目指す食感を実物で確認しながら、配合と工程を整理できます。多店舗化、教育時間の短縮、品質のばらつきにお悩みの方は、まず「基準の一杯」づくりからご相談ください。

世界麺未来戦略研究所 第29理論

標準化とは、手順を増やすことではない。

経営者への一問

今の品質は、店主が一週間不在でも同じように再現できますか。

世界麺未来戦略研究所からのご提案

世界麺未来戦略研究所とは、世界の成功事例、AI、商品開発、食感創造、生産性、健康、海外展開、人手不足、経営戦略を研究し、世界の麺文化を進化させるための実務研究所です。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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