2025年7月香川ラーメン学校 開催レポート

はじめに
2025年7月28日~8月2日、香川県にて「大和ラーメン学校」を開催いたしました。
今回のラーメン学校には、合計6名の受講生が参加しました。参加者の国籍は非常に国際色豊かで、オーストラリア、韓国、台湾、フランスと、全員が海外からの参加者です。年齢層も幅広く、最年少は26歳、40~50代の方が3名、20~30代の方も3名と、若い世代から豊富な社会経験を持つ方までが参加されました。
参加の目的についても、人それぞれ異なります。これまでレストランをされていて、ラーメン店を出してみたいという今後の開業を見据えて技術を学びに来た方、これから自身のラーメン店をオープンしようと準備を進めている方など、参加の動機はさまざまです。
それぞれが異なる背景や目標を持ちつつも、共通して「ラーメンを本格的に学びたい」という熱意を持っていました。



学校の雰囲気
全員が海外から参加した受講生が集まっており、とても国際色豊かなクラスでした。
言語面では、韓国や台湾出身の方は日本語が話せ、オーストラリアやフランスの生徒さんは英語で会話ができたため、講師ともスムーズにコミュニケーションをとることができました。
また、受講生同士も自然に助け合いながら一緒に学んでおり、お互いに支え合う雰囲気ができ上がっていました。
皆さん比較的おとなしい印象でしたが、いざ授業が始まると質問や意見交換も積極的に行われていました。落ち着いた中にも活発なやりとりがあり、とても和やかで楽しく学べる空間になっていたのが印象的でした。
座学は要点に絞り、実習を重視
今回のラーメン学校では、いままでの授業方法からさらに改善を重ね、より実践的な学びの場を作るための、さまざまな工夫を取り入れました。
まず、事前予習をこれまでより増やしてもらいました。各受講生自身が担当するスープや麺について、前日にしっかりと予習を行い、翌日の実習でその知識や準備をすぐに活かせるようにおこないました。予習を行ってもらうことで、授業の効率が向上し、受講生は要点をより理解しながら進めることができたかと思っています。
また、実習を重視する一方で、座学の時間の一番大切なポイントに絞り、最小限にすることで、より実践的な学びの機会が増えたことも今回のラーメン学校の大きな特徴だったのかなと思っています。




生徒さん一人ひとりの要望に応える
大和麺学校では、参加者の皆さんに事前アンケートをお願いしており、その内容をもとに一人ひとりの要望に柔軟に対応しています。
今回は「ロブスターラーメン」や「鴨ラーメン」など、事前アンケートでリクエストがあったレシピについて、大和麺学校の開催1週間前に講師自身が材料を準備し、オリジナルレシピとして試作を行いました。そして当日、参加者が実際の実習で新しいレシピに挑戦できるような環境を整えました。
生徒さんの希望に臨機応変に応えながら、それぞれがより深く学べる場を意識しました。


「受講前」「受講後」で感じた受講生の声
生徒さんからは、「ラーメンは単なる料理ではなく、盛り付けの工夫といったアートの要素や、味や原価を数値で管理して再現性を高めるといったサイエンス的な側面もあると感じた」といった話も寄せられました。受講前に持っていたイメージを超える新たな発見があったようです。
また、学校では豚や鶏だけでなく、豚の頭やゲンコツ、ロースといったさまざまな部位ごとに9~10種類ものスープを作り分け、それぞれの味の違いや原価の計算方法なども丁寧にお伝えしています。
実践を重視した指導を通じて、受講生の皆さんにもラーメンの奥深さがしっかり伝わったのではないかと感じています。
さいごに






大和麺学校では、時代のニーズに合わせて常に最新のレシピを研究しています。現代的なラーメン、例えばビーガンやハラル対応、健康志向のラーメンはもちろん、和食以外の食文化や現地の食材を取り入れた「フュージョン系(異なる国や地域のテイストをミックスした新しい形のラーメン)」にも柔軟に対応できる学校を目指しています。世界中で多様化する食文化やトレンドを積極的にキャッチアップし、これからも受講生の方に最先端の知識と技術を提供し続けたいです。
また、卒業のサポートも大切にしています。味が決まらないことや、上手く行かないこと、問題や悩みがあったときには、いつでも気軽に相談してください。
今回も、生徒さんたちは国籍や経験に関係なく、多様な背景を持つ方々が集まり、最新のラーメン作りの技術を身につけ、それぞれの新たな夢に向かって歩んでいます。今後も大和麺学校は内容をさらに充実させて進化していきますので、次回の開催にもぜひご期待ください。
ラーメン学校
日程 5日間
麺、スープ、具材、それぞれの基本・応用と繁盛店の作り方を学びます
2025年9月開催分より授業スタイルを見直し、実技中心の構成としたため、開催期間を1日短縮しております。指導内容に変更はなく、より効率的に技術を習得していただけます。
参考店視察カリキュラム
授業中または授業終了後に、厳選した参考店を訪問。実際に商品を試食しながら学習いただけます。
成功事例の具体的な分析
最新トレンド・商品開発のヒントを収集
多様な業態・コンセプトの理解