今回導入された製麺機


はじめに
今年で25周年目おめでとうございます。
四半世紀つづく店舗、どのような経緯で誕生したのでしょうか?
ありがとうございます。
もともとは、先代が一興をオープンさせたんです。最初は松山の立花店が一号店だったんですが、そこから二号店として今治店ができて、砥部店ができて、久万ノ台ができて・・・。共同経営やフランチャイズなど過去には色々あったのですが、今は中予(愛媛県の中部)の4店舗になっています。
自分は14年前に先代からのれん分けしてもらい独立して、この砥部の店舗を買い取ったという形です。そこから2〜3年して、鷹子店をオープンした感じですかね。

決断、スタッフからオーナーへ
ラーメン一興のオーナーになった経緯を教えてください。
先に立花店と久万ノ台店がのれん分けして、オーナーが分かれていったのですが、砥部店は他の店舗へ麺も元ダレもスープも配送する形で全部の業務を担っていたので、先代がずっと持っていたんです。だから、この砥部店を自分がやるというのも、自分から言ったわけじゃなくて、先代から声をかけてもらったのがきっかけだったんです。
今、隣に居酒屋があるのですが、そこで一興をはじめたんです。以前はこの店舗で、豚は豚でも、豚骨じゃなくて、実はトンテキを出していたんですよ。
一興に入って10年経って、いつか自分で何かやりたいという想いが常にあったんですが、もう30歳になって、さすがにここかな・・・というときに、先代から「増築してここでやってみんか?」という話があって、やりはじめた感じですね。
33歳のときには、全部の土地・建物などを先代からすべて買い取ってやりはじめました。

店舗を運営していくなかで大切にしていたことは何でしょうか?
スープですね。豚骨スープは一回炊くのに10時間以上かかるんですよね。でも、ブレ幅があるんですよ。そのブレ幅をなるべく抑えて、毎日どれだけ安定した味を出していくかを一番大事にしていました。


大切にしている理念・価値観はありますか?
料理をうまくやる、スープをうまく作る、というのも大切なんですが、まずは「笑顔」「元気」です。活気ある店づくり、まずはそこですね。スタッフの体調が悪い時でも、お客さんからしたら関係がないことですから、いつ来ても、みんなが明るく接客してくれて活気ある店というだけで、お客さんは気持ちよく帰ってもらえると思います。味はもちろん大事ですけど、「元気」「活気」は一番気にしているところです。
大和の製麺機導入の決め手とは?
製麺機の導入前はどのような課題がありましたか?
大和さんの機械を見てから・・・というのもあるんですが、今はコンパクトになって2つの機械(製麺機とミキサー)でうちのキャパをカバーできるじゃないですか。それが以前はできなくて、3つの機械に分かれてしまっていました。複合の機械と麺切りの機械、全く違うものを無理やり同時に使っているので、微調整を年中しないといけないのが大変でした。ガタも来ていて、もうそろそろ買い換えないといけないかなと思って大和さんに見積もりを出してもらいました。(他の製麺機メーカーからは)複合機の方が作るのに半年かかるといわれて・・・。結局、それを考えると早めに納品できて、ハイテクというか安全性も違う大和さんがいいなと思って決めた感じですかね。
他にも気になっていたことはありましたか?
ミキシングのときに色々入れるんですけど、一気に入れることができないので3等分くらいの量を小さい器で何度も入れていました。ミキサーのベルトがむき出しになっていたので、そこに水が落ちたり粉が落ちたりして、よくダメになっていました。今の機械(M25B)はいいなぁと思います。
製麺機デモンストレーションから納品まで比較的短い時間で決定されたかと思います。デモで良い感触があったのでしょうか?
ありましたね。基本的には従業員が製麺をしているのですが、その人とも話をしました。実際入れてみて、今までにないくらい製麺室が広く感じたくらいなので。それは非常に良かったと思います。

製麺機を入れ替える事に対して、スタッフの反応は?
「新しい機械になっても、麺のクオリティを維持できるのかな?」というのを直接ではないにせよ、従業員から耳にしたことがあります。
他の店舗のオーナーには、「ちょっと麺は違う風になるかもしれんけど・・・」とは伝えていました。
今日作った麺を、早速持って行って食べてもらおうかと思っています。

入れ替え後に製麺してみて感じた課題などありましたか?
今のところはないかな・・・。(麺の調整には)時間もかかって、日数もかかるのかなと思っていたんですけど、非常に良かったです。
製麺機入れ替えで一番期待していたことは?
やっぱりスピードですね。以前の機械でもできるだけ時間短縮して、無駄のないオペレーションをしていたんですけど、今日の感じだとさらに良いもの+スピードになるのではないかと思っています。

逆に、製麺機の使いづらいところや直してほしいところはありましたか?
正直、無いと言ったらウソになるんですが、今までと勝手が違いすぎて・・・。今までは、複合圧延の機械から切り出しの別の機械につなげていて、面倒くさかったんですけど逆にそれに慣れてしまっていて。使い慣れてない、ホントそれだけです。使い慣れたら全然こっちの方が良いと思っています。
導入後、大和のサービスで期待していることはありますか?
365日、常にメンテナンスがつながるというのが決め手の一つでした。前の製麺機では、(先代オーナーが購入していたので)細かい契約は聞いてないのですが、ダメになったときにはちょっと対応が遅かったんですよね。結構昔ですが、土日のどちらかで止まってしまって結局丸一日以上かかって・・・。翌々日の朝に来て昼くらいにようやく直った状態でした。一日半くらいまったく何もできない状態でした。そこで探して見つかったのが大和さんだったんです。
これからの展望
今後、製麺でもっとこうしていきたいということはありますか?
現状で4店舗分の麺を3種類作るので手一杯な部分がありますが、例えば、もう一つ製麺室を作って、うちのグループだけではなく、他の店舗やスーパーとかに卸して業務拡大ができたらなと思っています。ちぢれ麺など違う種類を作ってみたいという気持ちはあります。
これからについて
前までは違うラーメンでも勝負したいと思ったり、実際やってもみたんですが・・・。今は中予(愛媛県の中部)で一興ブランドがしっかりできあがっているので、一興としてもう一店舗、二店舗と一興の拡大をしたいかなという思いはあります。
一興ブランドは、自分もそうですが、のれん分けしてもらったので、今いる従業員も店舗増やして独立してもらって、自分で店舗もって店主としてやってもらうというのを増やしていきたいというのが夢ですかね。
ここ砥部店は、製麺、元ダレ、スープとか送っている基盤になっている店舗なんですが、もう一店舗くらいは余力があるので、実力があって独立したいという人がいたら、やってもらいたいなと思っています。
