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世界麺未来戦略研究所

皆様、こんにちは。大和製作所創業者、ロッキー藤井です。

お客様が減ると、多くの店は新規客を集めようとします。

  • 広告を出す
  • SNSへの投稿を増やす
  • 割引券を配る
  • 新しいメニューをつくる

しかし、その前に確認すべきことがあります。以前は何度も来てくださっていたのに、最近見かけなくなったお客様はいないでしょうか。

新しいお客様を集めても、常連客が次々と離れていけば、店の売上は回復しません。穴の開いたバケツへ一生懸命に水を注いでいるのと同じです。水を増やす前に、どこから漏れているのかを調べる必要があります。

常連客は何も言わずに離れていく

長年通ってくださったお客様だからといって、店に不満を伝えてくれるとは限りません。

  • 最近、麺の食感が変わった
  • スープが以前よりぬるくなった
  • 従業員の対応が気になった
  • 駐車場へ入りにくくなった

そう感じても、多くのお客様は苦情を言いません。

何も言わずに来店回数を減らし、やがて来なくなります。

経営者は苦情がないため、「常連客は満足してくれている」と思い込んでしまいます。

しかし、苦情がないことと、満足していることは同じではありません。

店にとって最も怖いのは、怒っているお客様ではありません。

何も言わず、静かに離れていくお客様です。

来なくなった理由は店だけとは限らない

常連客を見かけなくなったからといって、すべてを店の責任だと決めつける必要はありません。

  • 転勤や引っ越しをした
  • 勤務先や昼休みの時間が変わった
  • 健康上の理由で外食を控えるようになった
  • 家族構成や生活習慣が変わった

このように、店では解決できない理由もあります。

一方で、店の変化が原因の場合もあります。

  • 商品や味が変わった
  • 提供時間が長くなった
  • 価格と満足感が合わなくなった
  • 接客や衛生状態が悪くなった
  • 好きだった商品がなくなった
  • 近くに同じ価格帯の強い店ができた

大切なのは、経営者の想像だけで原因を決めないことです。

お客様に聞かなければ、本当の理由は分かりません。

世界の強い企業も常連客の声を聞いている

スターバックスは2026年、米国の会員制度を大きく見直しました。新制度は会員の声を反映して設計され、利用状況に応じた三段階の会員制度と、より早く特典を利用できる仕組みを導入しました。

同社の米国における90日間のアクティブ会員数は、2026年度第1四半期に3,550万人へ達しました。

重要なのは、単に値引きを増やしたことではありません。お客様が何を大切にしているかを聞き、関係を深め、来店を続ける理由を再設計していることです。

大きな企業だけでなく、小さな麺店にも同じことができます。何千万人ものデータは必要ありません。まず、いつも来てくださっていた一人のお客様の変化に気づくことです。

新規客と常連客を分けて見る

客数の合計だけを見ていると、大切な変化を見落とします。

例えば、今月も1,000人のお客様が来店したとします。

数字だけを見れば、先月と同じです。

しかし、内訳を見ると、

  • 先月:常連客700人、新規客300人
  • 今月:常連客500人、新規客500人

この場合、新規客は増えていますが、常連客は減っています。広告を止めれば、すぐに客数が落ちる危険な状態です。

大切なのは、客数だけではありません。

  • 初めて来たお客様
  • 二回目に来たお客様
  • 継続して来ているお客様
  • 以前は来ていたが、最近来なくなったお客様

店の強さは、新規客の人数だけでは決まりません。来店したお客様が、もう一度戻ってくる割合によって決まります。

値引き券を送る前に理由を聞く

来なくなったお客様へ、すぐに割引券を送る店があります。

しかし、離れた原因が味、接客、衛生、駐車場にあるなら、値引き券だけでは戻りません。

仮に一度戻っても、問題が直っていなければ、再び離れてしまいます。

最初に行うのは、販売ではなく、対話です。

連絡する場合は、営業の案内から始めず、次のように尋ねます。

「以前は何度もご来店いただき、本当にありがとうございました。最近お見かけしないので、私たちの店で何かお気づきのことがあれば、率直に教えていただけないでしょうか」

連絡先を利用する場合は、事前に連絡を受け取ることに同意しているお客様に限ります。

連絡できない場合でも、現在来店しているお客様へ尋ねることはできます。

「最近、以前より良くなったところ、悪くなったところはありませんか」

この一つの質問から、経営者が気づかなかった原因が見つかることがあります。

今週10人の顔を思い出す

今週、以前よく来てくださっていたお客様を10人、思い出してください。

名前が分からなくても構いません。

  • 毎週金曜日に来ていたご夫婦
  • いつも同じ席で、同じ商品を注文していた方
  • 昼休みに三人で来ていた会社員の方々

そのお客様を、最近も見かけているでしょうか。

見かけなくなったとすれば、いつ頃からでしょうか。

その時期に、店で何かを変えなかったでしょうか。

  • 価格を変更した
  • メニューを減らした
  • 従業員が替わった
  • 営業時間を変えた
  • 味や食材を変更した
  • 近くに新しい店ができた

お客様の変化と、店の変化を重ねると、離れた原因の仮説が見えてきます。

本日の問い

あなたの店は、新しいお客様を集めることばかりに力を使い、これまで店を支えてくださった常連客の変化を見落としていないでしょうか。

新規客を集めることは大切です。

しかし、それ以上に大切なのは、一度来てくださったお客様が、もう一度来たくなる店をつくることです。

来なくなったお客様を責めてはいけません。

価格が原因だと決めつけてもいけません。

まず、その方が離れた本当の理由を知ることです。

常連客が静かに離れ始めたとき、それは店から発せられている大切な警報です。

一人の声に耳を傾けることから、売上の回復が始まります。

  • 新規客は来るが、常連客が増えない
  • 以前の常連客を最近見かけなくなった
  • お客様が離れた原因を、どのように調べればよいか分からない

このような課題をお持ちの場合は、大和麺学校をご検討ください。

商品、味、接客、提供時間、価格、駐車場、競争環境を整理し、お客様が戻らなくなった本当の原因を一緒に考えます。

世界麺未来戦略研究所からのご提案

世界麺未来戦略研究所とは、世界の成功事例、AI、商品開発、食感創造、生産性、健康、海外展開、人手不足、経営戦略を研究し、世界の麺文化を進化させるための実務研究所です。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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