ページコンテンツ

未来は予測するものではない。創るものである。

世界麺未来戦略研究所 第24理論

皆様、こんにちは。

大和製作所創業者、ロッキー藤井です。

今週は、

「2027年の商品は、2026年の秋につくる。」

「2027年の人材は、2026年の秋につくる。」

というテーマでお話ししてきました。

今日は、その締めくくりとして、「経営戦略」について考えてみたいと思います。

私は50年以上、世界各国の麺業界の経営者と歩んできました。

その中で確信していることがあります。

利益は結果であり、戦略こそが利益を生み出す原因である。

だからこそ、来年の利益は、来年努力して生まれるものではありません。

2026年の秋に、どのような戦略を描き、どのような行動を始めたかによって決まるのです。

「今月の利益」だけを見ていては、未来は創れない

経営者は毎日、

  • 売上
  • 利益
  • 原価
  • 人件費
  • 資金繰り

こうした数字と向き合っています。

もちろん、それは重要です。

しかし、本当に強い会社は、「来年の利益を生み出す準備が進んでいるか」を見ています。

利益は結果です。その結果を生み出す種は、今年の秋にまかれます。

秋に決めるべき七つの戦略

私は、この秋に経営者が決断すべきことは七つあると考えています。

第一 商品戦略

来年、お客様が本当に求める商品は何か。
ブルーゾーンの知恵、日本の発酵文化、食感創造を融合した、新しい価値を持つ商品を準備する。

第二 人材戦略

誰を採用するかではありません。誰を育てるか。

  • 若い人
  • ベテラン
  • スーパーアクティブ高齢者

それぞれが輝く役割をつくることです。

第三 AI戦略

AIは、人間の仕事を奪う存在ではありません。経営判断を支え、商品開発を助け、世界中の情報を瞬時に集める最高のパートナーです。AIを使いこなす会社と、使わない会社の差は、これからますます広がっていくでしょう。

第四 ブランド戦略

価格で選ばれる会社ではなく、価値で選ばれる会社になる。「あの店だから行きたい」「あの会社だから任せたい」、そう思っていただけるブランドを育てることです。

第五 世界戦略

人口減少が進む日本だけを見ていては、未来は広がりません。

  • 日本の麺文化
  • 発酵文化
  • 食感創造
  • スーパーアクティブ高齢者という考え方

これらは世界へ発信できる価値です。世界市場に目を向けることが、日本市場を強くすることにもつながります。

第六 健康戦略

これからの麺ビジネスは、単に「美味しい麺」を提供するだけではありません。健康で、楽しく、生きがいのある人生を支える食文化を提供することです。ブルーゾーンから学び、日本の発酵文化を磨き、世界初の「スーパーアクティブ高齢者を増やす麺文化」を創造する。これは、日本だからこそ挑戦できる戦略です。

第七 未来への投資戦略

未来への投資とは、お金だけではありません。

  • 時間への投資
  • 人への投資
  • 研究への投資
  • 挑戦への投資

です。

今年の秋に投資したことが、三年後、五年後、十年後の会社を支えていきます。

人口減少は危機ではない

私は何度も申し上げています。

人口減少は危機ではありません。

新しい価値を創る絶好の機会です。

人口が減るから価格競争をする。

これは過去の発想です。

人口が減るからこそ、一人のお客様に、より大きな価値を届ける。

  • 健康
  • 感動
  • 楽しさ
  • 学び
  • 交流
  • 生きがい

こうした価値を提供する会社だけが、これからの時代に選ばれていきます。

世界麺未来戦略研究所が目指す未来

私は、これからの麺産業は、
食品産業という枠を超えていくと考えています。

  • 健康産業
  • 教育産業
  • 観光産業
  • 地域創生
  • AI
  • エンターテインメント
  • スーパーアクティブ高齢者

これらが融合した、新しい産業へ進化していくでしょう。

レストランは、食事をする場所から、人が学び、人が笑い、人が働き、人が健康になり、世代を超えて交流する場所へ変わっていきます。その未来を、日本の麺文化が世界へ提案できる時代が始まろうとしています。

根っ子学から見る戦略

私は、会社にも「根っ子」があると考えています。商品にも根っ子があります。人材にも根っ子があります。経営にも根っ子があります。枝葉だけを変えても、根っ子が育たなければ、大きな木にはなりません。逆に、根っ子がしっかり育てば、嵐にも負けず、環境が変わっても成長を続けることができます。

戦略とは、目先の利益を追いかけることではありません。未来を支える根っ子を育てることです。

さいごに

私は、2027年の利益は、2027年になってから生まれるものではないと考えています。2026年の秋の決断が、2027年の利益を決めます。

  • 商品を育てる
  • 人を育てる
  • AIを活用する
  • 世界を見る
  • 健康という新しい市場を創る

そして、会社の根っ子を育てる。

その積み重ねが、三年後、五年後、十年後の会社を創っていきます。世界麺未来戦略研究所は、未来を予測する研究所ではありません。未来を創造する研究所です。

私たちは麺を売る会社ではありません。食を通じて、人々の健康、楽しさ、生きがい、そして未来を創造する会社です。

秋は収穫の季節です。

しかし、経営者にとって秋とは、未来を収穫するための種をまく季節です。その種をまくかどうか。どんな種をまくのか。それを決めるのは、今日の経営判断です。

この記事をお読みのみなさまへ

この記事で取り上げている内容で、ご不明点や直接お聞きしたいことなどがあれば、お気軽にお尋ねください。

後日、ご回答させて頂きます

ロッキー藤井の情熱メルマガ【毎週配信】

まずは無料のメルマガ購読からスタート

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

関連記事
デジタルの進捗度の検討|永い繁栄のための大本

マーケテイング5.0|デジタルの進捗度の検討|永い繁栄のための大本

飲食店の規模と戦略の関係

飲食店ビジネスの規模と戦略の関係 #4/5

戦略とは「選択」と「一貫性」|戦略と価格の関係と重要性

世界の成功店は、店内売上だけで戦っていない ~高AUV店に必要な「商品・導線・現場管理」の考え方~

強い商品は、店の未来を変える ~世界のFast Casualに学ぶ、麺店の商品づくりの本質~

外食のデジタル化から、次の麺ビジネスを読む

【経営者の器】超高齢化社会を勝ち抜く究極の資産とは?テクノロジー時代にこそ輝く「人間力」の磨き方

【経営者の器】超高齢化社会を勝ち抜く究極の資産とは?テクノロジー時代にこそ輝く「人間力」の磨き方

世界一を証明した「時間」の経営哲学|日本と南米の出汁による文化の融合