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人を採用する時代から、人が一生輝き続ける仕組みをつくる時代へ

世界麺未来戦略研究所 第23理論

皆様、こんにちは。

大和製作所創業者、ロッキー藤井です。

前回は、「2027年の商品は、2026年の秋に生まれる」というテーマで、来年のヒット商品は今年の秋から準備が始まることをお伝えしました。では、その商品を創り、お客様に感動を届けるのは誰でしょうか。

答えは、「人」です。

どれほど優れた設備があっても、どれほど優れた商品があっても、それを創り、磨き、お客様へ届けるのは人です。

だからこそ、私は、来年の業績を決める最大の投資は、人材育成だと考えています。

人手不足なのではない。本当は「人が輝く仕組み」が不足している。

日本中で「人手不足」という言葉を耳にします。

しかし、本当に人が足りないのでしょうか。

私は少し違う見方をしています。

日本には、経験も知恵も情熱も持ちながら、その力を十分に発揮できていない人が数多くいます。

若い人にも、能力を発揮できる場所が見つからず、迷っている人がいます。

一方で、70歳、80歳を過ぎても元気で、まだ社会の役に立ちたいと思っている人も大勢います。

つまり、不足しているのは人数ではありません。

一人ひとりが能力を発揮し、輝き続けられる仕組みなのです。

スーパーアクティブ高齢者は、日本最大の経営資源である

私は先週、「スーパーアクティブ高齢者」という考え方をご紹介しました。

これからの高齢者は、支えられる存在ではありません。

社会を支える存在です。

  • 長年積み重ねた経験
  • 人生の知恵
  • 地域との信頼
  • 人を育てる力
  • 日本の食文化を伝える力

これらは、AIにも機械にも代替できません。

私は、スーパーアクティブ高齢者こそ、日本最大の経営資源になると考えています。

例えば、

  • 若い職人への技術指導
  • 商品開発への助言
  • 海外での日本食文化の紹介
  • うどん教室や食育活動
  • 地域イベントの企画
  • お客様との交流

年齢を重ねたからこそできる役割は、数え切れないほどあります。

若い人と高齢者は競争する相手ではない

これからの会社は、多世代が協力して価値を創る時代です。

若い人には、

  • 新しい発想
  • AIやデジタル技術
  • 行動力
  • 挑戦する力

があります。

一方で、高齢者には、

  • 経験
  • 判断力
  • 忍耐力
  • 人を見る力
  • 信頼

があります。

どちらが優れているかではありません。

お互いの強みを組み合わせることが、これからの経営です。

AIが進化するほど、人間味が価値になる

AIは、世界中の情報を瞬時に集めます。レシピも考えます。市場分析もします。資料も作ります。しかし、

  • 人を励ますこと
  • 感謝を伝えること
  • 仲間を育てること
  • 人生の経験を語ること

これらは、人間にしかできません。

だから私は、AIが進化するほど、人間味の価値は高まると確信しています。

人は能力ではなく、「根っ子」が育ったときに大きく成長する

私は50年以上、世界中の経営者や職人と接してきました。

その中で、一つの確信があります。

人は、知識や技術だけでは大きく成長しません。

本当に成長する人には、共通点があります。

それは、「根っ子」が育っていることです。

根っ子とは、

  • 生きる目的
  • 使命感
  • 感謝する心
  • 挑戦する勇気
  • 困難に立ち向かう力
  • 人を思いやる心

こうした、人間の土台となる力です。

技術は教えることができます。

知識も学ぶことができます。

しかし、根っ子は、一人ひとりが人生経験の中で育てていくものです。

だから私は、これからの人材育成とは、「技術を教えること」ではなく、「人の根っ子を育てること」だと考えています。

根っ子が育てば、技術も伸びます。

人間関係も良くなります。

仕事への姿勢も変わります。

そして、お客様に感動を届けられる人へと成長していきます。

店長の役割も変わる

これまで店長の仕事は、

  • 売上を上げること
  • 利益を出すこと
  • 人件費を管理すること

そう考えられてきました。

もちろん、それも重要です。

しかし、これから最も重要になる仕事は、「一人ひとりが輝ける役割をつくること」です。

誰がどんな才能を持っているのか。

どんな仕事なら、生き生きと取り組めるのか。

若い人、高齢者、海外スタッフ、それぞれの強みを組み合わせ、一つのチームとして最大の力を発揮させる。

それが、これからの店長の役割です。

さいごに

私は、2027年の会社は、2027年になってからできるものではないと考えています。

2027年の会社は、2026年の秋から創られます。

そのためには、新しい設備も必要です。

AIも必要です。

しかし、それ以上に大切なのは、人を育てることです。

そして、本当に育てるべきものは、能力だけではありません。

人の根っ子です。

根っ子が育てば、人は一生学び、一生成長し、一生社会に貢献できます。

秋は、来年の人材を育て始める季節です。

今年育てた人が、来年の店を支え、三年後の会社を支え、十年後の文化を創ります。

世界麺未来戦略研究所は、商品を育てるだけではありません。

人を育て、人の根っ子を育て、そして、人が一生輝き続ける麺文化を世界へ広げていきたいと考えています。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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