ページコンテンツ

来年のヒット商品は、この秋に生まれる

世界麺未来戦略研究所 第22理論

皆様、こんにちは。

大和製作所創業者、ロッキー藤井です。

8月は、「スーパーアクティブ高齢者」をテーマに、商品、マネジメント、そして戦略について考えてきました。

その中で私が改めて感じたのは、人口減少、高齢化、人手不足、AIの進化など、私たちを取り巻く環境は、これまで以上のスピードで変化しているということです。

そのような時代だからこそ、9月は特別な意味を持ちます。

多くの企業は1月を一年のスタートと考えます。

しかし、経営の現場では違います。

来年の業績は、今年の秋から決まります。

秋は収穫の季節です。

しかし、経営者にとって秋とは、「来年の収穫のために種をまく季節」なのです。

 

商品開発は「今売れるもの」ではなく、「来年求められるもの」を考える

商品開発で最も危険なのは、今売れている商品だけを追い続けることです。

もちろん、人気商品を磨き続けることは大切です。

しかし、それだけでは未来は創れません。

これからの時代は、

「来年、お客様は何を求めるのか。」

「3年後、どのような食生活になっているのか。」

そこまで考えて商品を開発する必要があります。

人口減少。

超高齢社会。

健康寿命の延伸。

AIの進化。

世界的な健康志向。

こうした流れを考えると、これからの麺ビジネスは、

「美味しい」だけでは選ばれません。

健康。

楽しさ。

食感。

栄養バランス。

そして、「また食べたい」と思わせる感動が求められる時代になります。

ブルーゾーンの知恵を、未来の商品へ

先週は、ブルーゾーンの食生活について考えました。

そこには、日本の麺文化に応用できる多くのヒントがあります。

例えば、

  • 発酵食品
  • 植物性たんぱく質
  • オリーブオイル
  • 旬の野菜
  • 果物
  • ナッツ類

しかし、大切なのは、それらを単独で使うことではありません。

組み合わせることです。

  • 納豆とオリーブオイル
  • 味噌とヨーグルト
  • 豆腐と豆乳
  • 旬の野菜と発酵調味料
  • フルーツとナッツ

それぞれの持ち味を組み合わせることで、新しい美味しさと健康価値が生まれます。

さらに、大和製作所が長年研究してきた「食感創造」を加えることで、高齢者も若い世代も「また食べたい」と思える商品になります。これからの商品開発は、栄養・味・香り・彩り・食感を一つの体験として設計することが重要です。

 

AIは商品開発の強力なパートナーになる

これからの商品開発では、AIの活用も欠かせません。

世界の食トレンドを分析する。

栄養バランスを比較する。

レシピの組み合わせを提案する。

原価や利益を試算する。

こうした作業は、AIが得意とする分野です。

しかし、最後に必要なのは、「この一杯を食べたお客様は、笑顔になるだろうか。」という視点です。

この判断は、人間にしかできません。

AIは道具です。

感動を創るのは、人です。

商品は「健康」を売るのではない

私は、これからの麺ビジネスが売るべきものは、健康食品ではないと考えています。売るべきものは、健康で楽しく、生きがいのある人生です。

一杯の麺を食べることで、

  • 身体が元気になる
  • 会話が弾む
  • 笑顔が生まれる
  • また来たいと思う

そんな体験こそが、商品価値になります。

だから私は、「スーパーアクティブ高齢者を増やす麺文化」という考え方を提案しています。

これは高齢者だけのためではありません。若い世代も、子どもたちも、家族も、海外のお客様も、誰もが健康で楽しく生きるための新しい食文化です。

世界麺未来戦略研究所 第22理論

私は、来年のヒット商品は、来年になってから生まれるものではないと思っています。

2027年のヒット商品は、2026年の秋に生まれます。

そのためには、社会の変化を読み、世界の知恵を学び、日本の食文化を磨き、AIを活用し、そして、人に感動を与える商品を創り続けることです。

秋は収穫の季節です。

しかし経営者にとっては、未来への種をまく季節です。

世界麺未来戦略研究所は、未来を予測する研究所ではありません。未来の食文化を創造する研究所です。その第一歩は、来年の商品を考えることではなく、10年後も世界中のお客様から愛される一杯を創造することだと、私は信じています。

この記事をお読みのみなさまへ

この記事で取り上げている内容で、ご不明点や直接お聞きしたいことなどがあれば、お気軽にお尋ねください。

後日、ご回答させて頂きます

ロッキー藤井の情熱メルマガ【毎週配信】

まずは無料のメルマガ購読からスタート

Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

関連記事
人の根を育てると、周りが変わる|会社や企業が成長・繁栄・永続するためには

人の「根」を育てると、周りが変わる 〜会社や企業が成長・繁栄・永続するためには〜

店で待つだけの商売は終わる

強いブランドは、強い名前から始まる ~麺店が大切にすべき「名前・由来・哲学」の力~

【後悔しないために】物件選びでは妥協しない|ラーメン、うどんそば店における

【後悔しないために】物件選びでは妥協しない|ラーメン・うどん・そば店のための立地選定ガイド

強い商品は、店の未来を変える ~世界のFast Casualに学ぶ、麺店の商品づくりの本質~

スーパーアクティブ高齢者が、麺ビジネスを変える

デジタルの進捗度の検討|永い繁栄のための大本

マーケテイング5.0|デジタルの進捗度の検討|永い繁栄のための大本

うどん・そば業界の恐ろしい現実―もっと利益を出したい店主のためのうどん・そば店の勝ち残り策:第一章