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世界麺ビジネス研究所 第五理論

皆さま、こんにちは。
大和製作所創業者、ロッキー藤井です。

前回は、
麺は4,000年間、何を変え、何を変えなかったのか
というテーマでお話ししました。

世界の麺文化を研究すると、一つの法則が見えてきます。

麺は、時代に合わせて姿を変えてきました。
原料を変え、製法を変え、食べ方を変え、世界中へ広がってきました。

しかし、「おいしさ」と「食感」という本質は変えていません。

私は、企業経営もまったく同じではないかと考えています。

成功企業ほど、「変えないもの」が明確である

世界で成功している企業を見ていると、共通点があります。

それは、変化しているように見えて、実は「変えないもの」が非常に明確だということです。

Apple は、製品を毎年進化させています。

デザインも変わります。
機能も変わります。
サービスも広がっています。

しかし、「シンプルで美しい体験をつくる」という思想は変えていません。

トヨタも同じです。

ガソリン車からハイブリッド車へ。
さらに電動化、自動運転、モビリティサービスへ。

時代に合わせて事業領域を進化させています。

しかし、「品質」と「改善」という企業文化は変えていません。

変えるべきものは変える。
しかし、企業の根っ子は変えない。

ここに、長く支持される企業の強さがあります。

外食企業にも同じ原則がある

この考え方は、外食企業にも当てはまります。

丸亀製麺は、世界各国へ進出し、現地の宗教や食文化に合わせてメニューを工夫しています。

しかし、「打ち立て・茹で立て・でき立て」という価値は守り続けています。

一風堂は、世界中で店舗を展開しています。

国によって店舗づくりやメニューは変わります。
しかし、河原成美氏が築き上げた博多ラーメンの美学と、一風堂らしいブランド体験は変えていません。

つるとんたんは、器、空間、メニュー、演出を進化させながら、「うどんのおいしさ」という本質を守っています。

一鶴も、骨付鶏という商品だけで成り立っているのではありません。

仲間と集い、語り合い、食事を楽しむという文化を守り続けています。

成功している企業は、変化を恐れていません。

しかし、何でも変えているわけでもありません。

変えてはいけない本質を明確に持っているからこそ、安心して変化できるのです。

Fast Casual が教えてくれること

私は、Fast Casual という業態が世界中で広がっているのも、同じ理由だと考えています。

Fast Food の良さは、スピードと生産性です。
Fine Dining の良さは、品質、健康、居心地、体験価値です。

現代のお客様は、その両方を求めるようになりました。

早く食べたい。
でも、安っぽい食事はしたくない。
品質には妥協したくない。
健康も気になる。
居心地の良さも欲しい。
価格にも納得したい。

つまり、お客様のライフスタイルが進化した結果、外食も進化したのです。

しかし、成功している企業は、すべてを変えたわけではありません。

自社の本質を守りながら、お客様の変化に合わせて、変えるべきところだけを進化させています。

Fast Casual は、単なる業態ではありません。
お客様の進化に合わせて、外食が何を変えるべきかを示している経営思想なのです。

世界麺ビジネス研究所 第五理論

世界の成功企業を研究していると、一つの経営法則が見えてきます。

成功企業ほど、「変えないもの」が明確である。

変えないものが明確だからこそ、安心して変えることができます。

反対に、変えてはいけないものが曖昧な企業は危険です。

新商品を出す。
新しい設備を入れる。
新しい業態を始める。
新しい戦略を立てる。
流行に合わせて店を変える。

こうした挑戦そのものは大切です。

しかし、自社の根っ子が曖昧なまま変化を続けると、やがて自社らしさを失ってしまいます。

お客様から見ても、何の店なのか、何に価値があるのかが分からなくなります。

変化することは、経営に必要です。

しかし、変化する前に、自社が絶対に守るべきものを明確にする必要があります。

あなたの会社はどうでしょうか

大和製作所が50年間、変えなかったものがあります。

麺のおいしさの追求。
食感文化の探究。
お客様の成功の追求。

この三つは、大和製作所の根っ子です。

一方で、技術、製麺機、サービス、世界戦略、ビジネスモデルは、時代とともに進化させ続けてきました。

これからの時代も、この原則は変わらないと思っています。

Root、つまり根っ子は守る。
Evolution、つまり進化は続ける。

この両立こそが、企業を持続的な成長へ導く経営の本質ではないでしょうか。

変えてはいけないものを持っている企業だけが、安心して変わることができます。

そして、その変化を積み重ねた先に、新しい価値が生まれます。

次回の Strategy Friday では、この考え方をさらに未来へ広げ、
AI時代に、企業は何を変え、何を変えてはいけないのか
を世界の事例から考えていきます。

さいごに

大和製作所が50年間、変えなかったものがあります。

麺のおいしさの追求。
食感文化の探究。
お客様の成功の追求。

この三つは、大和製作所の根っ子です。

一方で、技術、製麺機、サービス、世界戦略、ビジネスモデルは、時代とともに進化させ続けてきました。

これからの時代も、この原則は変わらないと思っています。

Root、つまり根っ子は守る。
Evolution、つまり進化は続ける。

この両立こそが、企業を持続的な成長へ導く経営の本質ではないでしょうか。

変えてはいけないものを持っている企業だけが、安心して変わることができます。

そして、その変化を積み重ねた先に、新しい価値が生まれます。

次回は、この考え方をさらに未来へ広げ、
AI時代に、企業は何を変え、何を変えてはいけないのか
を世界の事例から考えていきます。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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