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ヨーロッパで麺ビジネスを成功させるためには

「ヨーロッパ」と言っても、ラーメンやうどんの受け入れ方は地域ごとに大きく異なります。

その違いを生むのは、

・食文化の背景

・気候

・宗教観

・味覚や食感の価値観

といった要素です。

これらはすべて「好まれる麺質」に直結します。

だからこそ、ヨーロッパで麺ビジネスを成功させる第一歩は、「どの地域で、どんな麺が愛されるのか」を正しく理解することにあります。

以下では、ヨーロッパを5つのエリアに分け、それぞれに適した麺の考え方を整理します。

西ヨーロッパ|香りを楽しむ文化

西ヨーロッパ(フランス・イタリア・スペイン・イギリス・ベルギーなど)では、食の中心に「香り」があります。

ワイン、チーズ、ハーブ、オリーブオイル。

どれも「香りを楽しむ」ことが価値になる食文化が根付いています。

そのため、この感覚は麺にも反映され、小麦の香りが立ち、軽やかな弾力を持つ食感の麺が好まれます。

特徴まとめ

好まれる麺中加水麺(加水率35〜40%)

求められる食感アルデンテに近い歯切れ、香ばしい小麦の風味

成功例:パリ「Kodawari Ramen」

 ◯香り高い小麦粉の選定
 ◯火入れ技術による香りの引き出し
 ◯これにより、小麦とスープの香りを最大化

フランスでは特に、 熟成香・焙煎香・スープの香り立ちの調和が重要視され、評価の分かれ目になります。

「軽く香ること」そのものが、高い価値になる市場です。

北ヨーロッパ|クリーンで自然体な麺

北ヨーロッパ(スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・フィンランドなど)の食文化の根底にあるのは「自然との共生する食文化が基本にあります。

そのため、麺にも

・「クリーン」

・「透明感」

・「軽さ」

が好まれます。

特徴まとめ

好まれる麺多加水麺(加水率40〜45%)

食感つるみ、みずみずしさ、軽やかさな口当たり

成功例:オスロ「Hrímnir Ramen」

 ◯発酵スープ × 北ヨーロッパ魚介の組み合わせ

また北ヨーロッパはSDGsや健康意識が非常に高い地域です。

今後の可能性は、

・オーツ麦

・全粒粉

を一部取り入れた「北ヨーロッパうどん」などは、今後有望なジャンルと言えるでしょう。

中央ヨーロッパ|噛み応えを重視する

中央ヨーロッパ(ドイツ・オーストリア・スイスなど)は、 パン文化が非常に強い地域です。

食感に対しても「構造的」「安定的」な価値観を持ち、「しっかり」「安定」「密度」を求める傾向があります。

そのため、しっかりとした噛み応えのある麺が好まれます。

特徴まとめ

好まれる麺少加水麺(加水率30〜33%)

食感密度が高く、硬めで歯ごたえが明確

成功例:ベルリン、ミュンヘンでは、

 ◯とんこつスープ × 硬め麺の人気

中央ヨーロッパでは、柔らかい麺は「安価・頼りない」という印象を持たれがちです。

ラーメンにおいても、「硬さ」はクオリティの象徴になります。

東ヨーロッパ|温かさと満足感を求める市場

寒冷地が多い東ヨーロッパ(ポーランド・チェコ・ウクライナ・バルト三国など)では、 体を温めるスープ文化」が根強く存在しています。

求められるのは、

・熱々

・ボリューム感

・高い満足感

を備えた麺料理・一杯です。

特徴まとめ

好まれる麺中〜多加水麺(加水率38〜45%)

食感もちもち、太め、噛みごたえ

成功例:ポーランド・ワルシャワ「Ramen Girl」

 ◯温かいスープ × 太麺で高評価

東ヨーロッパでは、「温かさ」を求める市場。

スープと麺の一体感を高めたことで強く感じられる「コンフォートフード化」が成功のポイントになります。

南ヨーロッパ|軽やかさと出汁

南ヨーロッパ(ギリシャ・ポルトガル・イタリア・スペインなど)は、

・暑い気候

・地中海文化

の影響からを強く受けています。

・軽い塩味

・オリーブオイルの香り

・魚介を中心とした出汁

これらに親しんでいるため、 日本の出汁文化との相性が非常に良い地域です。

特徴まとめ

好まれる麺:中加水〜高加水の細麺

食感軽く、のど越しが良い麺

戦略

 ◯うどん
 ◯冷麺
 ◯和風パスタ的アプローチが有効

南ヨーロッパでは、 出汁文化 × ヘルシー路線が主流。

日本式うどん店が成功しやすい土壌が整っています。

まとめ

ヨーロッパで麺ビジネスを展開し、成功させる際には、その地域ごとの食文化・価値観に合わせて、麺質を設計・最適化することが不可欠です。

地域を知り、麺を変えることが、ヨーロッパで長く愛される麺ビジネスを作る最大のポイントであり、ヨーロッパ市場攻略の最短ルートです。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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