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世界で進む「麺の原料革命」が始まっている

世界では今、小麦だけではなく、

  • ・多穀物
  • ・豆
  • ・野菜
  • ・海藻

など、さまざまな原料を使った麺の研究が進んでいます。

これは単なる食品研究の話ではありません。

経営の話です。

なぜなら、原料が変わると麺ビジネスの構造そのものが変わるからです。

小麦は優秀な原料。しかし依存はリスクでもある

小麦は、麺の原料として非常に優れています。

その理由は、小麦にはグルテンがあり、

  • ・コシ
  • ・弾力
  • ・伸び

といった麺特有の食感を作ることができます。

このグルテンのおかげで、ラーメン、うどん、パスタなどの麺文化が世界中に広がりました。

そのため、長い間、麺は小麦が中心の食品でした。

しかし同時に、小麦にはリスクもあります。

例えば、

  • ・小麦価格の高騰
  • ・輸出規制
  • ・気候変動

こうした影響を大きく受けます。

つまり、小麦依存はビジネス上のリスクでもあるのです。

そのため食品企業は必ず、原料の分散を考えます。

麺ビジネスも例外ではありません。

原料よりも重要なのは「麺らしい食感」

とはいえ、豆や野菜を使えば、簡単に麺になるわけではありません。

重要なのは、麺らしい食感を作れるかどうかです。

例えば、こんにゃく。

こんにゃくは麺状の形にしやすいため、これまで何度もこんにゃく麺が開発されてきました。

しかし、麺としての認知はなかなか広がりません。

その理由はシンプルです。

食感が麺らしくないからです。

麺には、

  • ・噛んだときの抵抗
  • ・噛み切るときの反発
  • ・飲み込むときの滑り

といった、ある程度強い食感が必要です。

この食感を作るうえで、

  • ・たんぱく質の「硬さ」
  • ・でんぷんの「目張り(つながる力)」

この組み合わせが非常に優れています。

だからこそ、小麦粉の麺は世界中で成功したのです。

食感の再現性ができて初めてビジネスを作る

もう一つ重要なことがあります。

それは再現性です。

食感が設計されていないと、

店ごとに違う
職人によって違う
日によって違う

という状態になります。

これでは、

  • ・店舗展開
  • ・海外展開
  • ・ブランド化

ができません。

つまり、再現できる食感こそがビジネスを作るのです。

これからの麺ビジネスは「食感設計経営」の時代

私はこれからの麺ビジネスは食感設計経営になると考えています。

流れはこうです。

原料

構造

食感

再現性

ビジネス

この設計ができた会社が、これからの麺市場を取ります。

まとめ

世界では今、麺の原料が大きく広がり、多様化が進んでいます。

しかし本当に重要なのは、食感の設計です。

麺ビジネスの未来は、「どんな食感を設計するか」にかかっています。

そして、その食感を、誰でも再現できる形に設計すること

  • ・原料
  • ・構造
  • ・食感
  • ・再現性

この設計ができたとき、麺は単なる料理ではなくビジネスになります

それが、これからの麺ビジネスを成功させる鍵になるのです。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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