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麺は世界的な巨大食品産業

世界地図と虫眼鏡

麺は今、世界中で食べられている巨大な食品産業です。

特にインスタント麺は、世界で年間1200億食以上も消費されています。

これほど広がった理由はとてもシンプルです。

麺には、次のような強みがあります。

  • ・安い
  • ・作りやすい
  • ・食べやすい

つまり、誰でも作れて、誰でも食べられる食品なのです。

この3つの特徴があるため、多くの国で麺料理は広がり続けています。

アジアだけでなく、ヨーロッパやアメリカ、アフリカなどでも、世界中で麺料理の市場は今も拡大・成長し続けています。

麺は今、世界で最も伸びている食品の一つなのです。

次の競争は「原料」ではない

世界では、麺の原料は大きく広がり始めています。

例えば小麦だけではなく、

  • ・多穀物麺
  • ・豆麺
  • ・野菜麺

など、小麦以外の様々な原料を使った麺が次々と研究・開発されています。

確かにこれからも、こうした新しい原料の多様化は確実に進み、増えていくでしょう。

しかし、重要なのは、別のポイントです。

なぜなら、お客様が感じる価値は食べたときの体験だからです。

そしてその体験の中心にあるのが、食感です。

市場を作るのは「食感」

これまでの麺の歴史を見ても、市場を作ったのは味よりも食感でした。

例えば、

  • ・博多ラーメン
  • ・札幌ラーメン
  • ・つけ麺
  • ・讃岐うどん

これらはすべて、特徴的な食感によって市場を作りました。

  • ・博多ラーメン → 硬くて細い麺
  • ・札幌ラーメン → コシのある縮れ麺
  • ・つけ麺 → 太くて強い麺
  • ・讃岐うどん → 強いコシ

つまり、新しい市場を生み出すのは、新しい食感なのです。

言い換えれば、麺の世界では「食感革命」が市場を生むと言えます。

新食感だけでは市場にならない理由

理由

ただし、ここで重要なポイントがあります。

それは、新食感だけでは市場にならないということです。

市場になるためには、もう一つ必要な条件があります。

それが再現性です。

再現性がない食感は、

  • ・店が増えない
  • ・ブランドにならない
  • ・世界に広がらない

という問題があります。

一部の職人だけが作れる食感では、産業にはならないのです。

未来の麺市場で勝つ企業

これからの麺市場で重要になるのは、食感を設計できる企業です。

つまり、原料、国、市場が変わっても麺として成立する食感を作れる会社です。

原料の時代から、食感設計の時代へ。

この変化に対応できる企業が、これからの世界の麺市場を勝ち取っていくでしょう。

まとめ

麺は既に世界的な巨大食品の産業と市場です。

そして今、麺の原料は小麦だけでなく、

  • ・多穀物
  • ・豆
  • ・野菜

などへと広がっています。

しかし、重要なのは、市場を作る食感です

そして、

  • ・その食感が、誰でも再現できる仕組みになったとき
  • 新食感 × 再現性が揃ったとき

初めて新しい麺市場が生まれます。

未来の麺ビジネスで勝つのは、「どんな食感を作れるか」を設計できる企業です。

それが、この時代に入っていく、これからの麺産業の競争の本質なのです。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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