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戦略とは「価格」で決まる

「もっと売上を上げたい」「差別化しなきゃ」「最新のマーケティングを学ばなきゃ」……。

日々、そんな焦りを感じてはいませんか?

「売上を上げたい」と考えたとき、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは広告やSNSなどのマーケティング、あるいは他社との差別化でしょう。

しかし、残念ながらマーケティングのテクニックだけでは不十分です。

商売において最も重要な「戦略」の本質。

本当の意味での戦略とは、以下の2点を明確にすることに他なりません。

  1. 1.何をやり、何をやらないか(選択と集中)を明確にすること
  2. 2.どの価格で戦うか(ポジショニング)を決定すること

「価格」は「ポジション」そのもの

なぜ価格がそれほど重要なのか。

それは、価格とはポジションそのものだからです。

なぜなら、価格を決めたその瞬間に、以下のすべてが自動的に決まってしまうからです。

  • ・客層:どのような人が来るのか
  • ・期待値:お客様が何を求められているのか
  • ・競合:誰と比較され、誰がライバルになるのか

つまり、価格設定で価格を決めることは「自分がどの土俵で戦うか」という意思表示「戦う場所」を決めることなのです。

安易な値下げが「選ばれない理由」を作る

売れないときにやってしまいがちな最大の間違いは、売れないからといって安易に「価格を下げてしまうこと」です。

断言します。

実は、これは戦略ではありません。

ただの単なる「迷走」です。

安易に価格を下げると、ビジネスの方向性が根底からブレてしまいます。

価格を下げたときに起こる3つの崩壊

なぜなら、価格を決めた瞬間に、以下のすべてが自動的に決まってしまうからです。

安易に価格を下げれば、

  • ・客層が変わる:安さだけを求める層が集まり、既存顧客が離れる
  • ・ブランドが崩れる:築き上げてきた価値が毀損する
  • ・経営の一貫性が壊れる:提供したい体験と対価が釣り合わなくなる

その結果、店としての魅力が消え、かえって本来届けるべきだったお客様からも選ばれなくなってしまう……。

そんな負のスパイラルに陥ってしまいます。

「一貫性」がブランドを守る:『一鶴』の教え

例えば、骨付鳥で有名な名店「一鶴」は、安易な値下げをしません。

「安売りをしない」と決めることで、提供する品質、顧客体験、そしてブランドの誇りを守り続けています。

価格は「価値の表現」である

価格とは、あなたが提供する「価値の表現」です。

戦略としての価格設定において重要なのは「上げるか下げるか」という損得勘定ではありません。

「自分たちはどのポジションで戦うのか」という意思表示なのです

強いビジネスを作る「一貫性」

戦略としての価格は、単に「高いか安いか」の問題ではありません。

「どのポジションで戦うのか」を定め、そこにすべてを繋げる必要があります。

  • 1.何をやるか
  • 2.何をやらないか
  • 3.どこで戦うか
  • 4.いくらで提供するか

これらすべてがピタリと一致したとき、それは強力・強固な「一貫性」が生まれ、お客様に選ばれる唯一無二の理由になります。

迷わない経営のための「3つの指針」

戦略に迷ったとき、立ち返るべきは以下の視点です。

1.迷わないための「ハリネズミの概念」

進むべき道に迷ったら、ビジネスの鉄則である「ハリネズミの概念」に立ち返りましょう。

以下の3つが重なる一点にのみ、集中することです。全エネルギーを注ぎましょう。

  1. 1.自分たちが世界一(地域一番)になれること(強み)
  2. 2.ビジネスとして経済的に成立すること(収益性)
  3. 3.自分たちが心から情熱を持てること(想い)

2. ブルーオーシャン

まず「競争のない勝てる場所(小さな池)」を見つけ、そこで「圧倒的なシェア(大きな魚)」になって、圧倒的に勝つことです。

3.戦略とは「選ぶ」こと:選択と集中

戦略とは、一言で言えば「選択と集中」であり、価格を含めた「一貫性」です。

  • ・選ぶ(ターゲットと価格を決める)
  • ・広げない(何でも屋にならない)
  • ・手を出しすぎない
  • 決めたことに決めたことに集中する(決めた価値を磨き抜く)

「何をやると決めているか」「何をやらないと決めているか」「どこで、いくらで戦うのか」。

この問いに答えられない店は、迷いが生じ、お客様からも選ばれません。

まとめ

あなたのビジネスは、誰を相手に、どんな価値を、どの価格で届けると決めていますか?

今一度、その「一貫性」を見直てみることから始めてみましょう。

一貫性のある戦略こそが、永く愛され、売れ続けるための唯一の鍵となります。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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