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麺は「問題」で選ばれる時代になりました

問題の山に直面する人

今、麺が選ばれる基準はどんな問題を解決してくれるかです。

これからの麺ビジネスで最も一番重要なのは、欲張らないことです。

  • ・健康
  • ・美容
  • ・食べやすい
  • ・満足感

これらすべてを同時に狙い、満たそうとすると、麺の設計は必ずぼやけます。

結果として「何が強みなのか分からない麺」になります。

だからまずは一点突破

あなたの店が「一番解決したい問題」を、ひとつだけ選んで決めます。

例えば、

・胃に優しい(毎日食べられる)
・罪悪感がない(夜でもOK)
・美容に寄せる(軽いのに満たされる)
・体を整える(食後が楽)
・身体を鍛える(たんぱく質強化)

このたった一つが決まると、実は製麺の設計は驚くほど明確になります

「食べやすさ」の店舗指標化

「食べやすい」は感覚論ではなく、設計対象です。

そこで、店で使える超シンプルな食感指標に設定し、落とし込みます。

噛み切れ:1〜2回で切れてストレスがないか
喉越し:引っかからず流れるか
まとまり:口内で散らからず、気持ちよく崩れるか
軽い終わり:食後に重さが残らないか
強い食感:独特な歯応えで満足感が出ているか

ここを「なんとなく」で終わらせないことが重要です。

試作 → 試食 → 比較

この繰り返しで、店独自の基準値を作ります。

うどんを「麺のOS」にして、上に価値を載せる

さぬきうどん

海外では、料理ジャンルの境界線が、急速に消えています。
だからこそ、うどんは中心になりやすい

理由はシンプルです。

うどんは、

  • ・軽さ
  • ・整う感
  • ・続けられる上質さ

これらを構造として作りやすい麺だからです。

さらに、うどんを「OS」にすると、その上に載せられる価値の幅が一気に広がります。

  • ・温 × 冷
    ・スープ × つけ
    ・小麦 × ブレンド
    ・高たんぱく × 低負担
    ・野菜 × 発酵 × 出汁

つまり店の勝ち筋が増える

ただし、順番を間違えたり、逆にしてはいけません。

基準となる食感が先

メニューや世界観は、その上に載せます。

世界で「体験」として評価されている「日本式の食感」

日本のラーメンやうどんの歯ごたえは、柔らかい麺が主流の国々でも新鮮な体験として評価されています。

特に欧米・アジアでは、

  • ・「食感そのものが楽しい」
  • ・「噛む体験が印象に残る」

といった声が多く、

  • ・食感=食事体験の価値&魅力

として受け取られています。

現地の消費者も、

  • ・食感の違いを満足度の違い

として明確に認識される傾向が強くなっています。

麺の食感は、科学的にも理解・調整・設計できます

研究分野では、麺の食感は原料成分の相互作用が重要だとされています。

  • ・グルテン構造 → 弾力・歯切れ
  • ・でん粉の吸水・膨潤 → 柔らかさ・コシ

これは、調整可能な設計要素であり、設計・再現・調整が可能な領域になっています。

食感は「数値」で比較されている

世界では、

  • ・硬さ
  • ・弾性
  • ・粘着性
  • ・破壊性

といった項目を測定する科学的分析法が使われています。

これは「美味しい/まずい」という主観評価を超えて、食感を数値で再現・比較・改善を可能にするための手段と共通言語です。

世界的に「食感」が選択基準になっています

豚骨系の細麺+濃厚スープの組み合わせは、

  • 日本独自の麺のコシと弾力
  • ・麺とスープが絡む食感

これらが魅力として世界で高く評価評価されています。

国ごとの好みというより、食感の違いそのものが選択理由になっているのが実情です。

SNSや口コミでも、

  • ・日本の麺は歯ごたえが違う
  • ・アルデンテに近い食感が新鮮
  • ・スープと絡むコシが楽しい

といった声が繰り返し見られます。

食感は「模倣・真似されにくい差別化」になる

専門的な視点では、食感は以下の点で非常に強力です。

  • ・再現性
  • ・識別性
  • ・模倣困難性

を備えた、極めて強い差別化要素です。

単なる美味しい味だけでなく、記憶に残る食体験として価値を持ちます。

食感は文化そのものでもある

  • ・蘭州ラーメン
  • ・刀削麺
  • ・讃岐うどん

など、各地域では食感の価値が長年守られてきました。

これらはすべて、味以上に食感が文化として守られてきた例です。

  • ・生活文化
  • ・職人技
  • ・地域の記憶

が作り上げた食感の象徴です。

食感は、

  • ・民族
  • ・文化
  • ・生活
  • ・職人技

が作るアイデンティティになっている例は、世界中にあります。

健康志向と食感の関係は、強く結びついています

健康志向の高まりとともに、

  • ・噛み応え
  • ・消化性
  • ・低GI

といった要素も、食感評価の一部として研究されています。

特に欧米・アジアの都市部では、食感=消化のしやすさという認識が広がっています。

まとめ

これからの麺ビジネスで問われるのは、どんな問題を、どんな食感で解決するのか。

重要なのは、

  • ・問題を1つに絞ること
  • ・食感を指標に落とし、設計すること
  • ・基準値を作り、店の資産にすること

その積み重ねが、世界で選ばれる麺を生み出します。

味は真似されます。

レシピも真似されます。

でも、食感設計は、真似されにくい

だからこそ、麺は「問題解決」と「食感」で選ばれる時代なのです。

ここに、次の時代の勝ち筋があります。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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