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食べ方が変わると、ビジネスが変わる時代

変化は好機

今はスマホを片手に、歩きながら、短時間で食べる時代です。

食べ物そのものが変わる前に、まず「食べ方」が先に変わりました。

そして、食べ方が変われば、当然、ビジネスのあり方や形も変わります。

これからの外食は、この変化を前提に考える必要があります。

ワンハンド化は「経営の構造変化」

ワンハンドで食べられる食品というと、「便利そう」「テイクアウト向き」と捉えがちです。

しかし本質はそこではありません。

ワンハンド化とは、利益の出し方そのものを変える考え方や発想です。

従来の麺ビジネスの構造

これまでの麺類は、次のような前提で成り立っていました。

  • ・器、箸、テーブル、座席が必要
  • ・提供に時間がかかる
  • ・食後の片付けが発生する

つまり「両手で食べる食品」は、店舗運営そのものを必要とする構造です。

その結果、

  • ・席を用意する
  • ・滞在時間を受け入れる
  • ・回転率を管理する
  • ・洗い物が増える

といった経営がセットになっていました。

これはこれまで合理的でしたが、今の時代には必ずしも最適とは言えません。

ワンハンド化がもたらす変化・何が変わるのか

では、麺が本当にワンハンドで食べられるようになったらどうなるでしょうか。

  • ・席を減らせる
  • ・滞在時間が短くなる
  • ・回転率が上がる
  • ・提供スピードが上がる
  • ・人手を減らせる
  • ・テイクアウトがしやすくなる

つまり、売り方そのものが変わります。

ワンハンド化とは、麺ビジネスの構造を変える大きな転換です。

ワンハンド食品が強い理由

理由

ファーストフードの本質は、「短時間で満足を提供すること」です。

ワンハンド食品は、この点で非常に優れています。

  • ・待たせない
  • ・座らせない
  • ・迷わせない
  • ・すぐ食べられる

こうした特徴が、現代のライフスタイルに合っています。

ワンハンド化は、満足の届け方そのものを変える手段です。

ただ持てるだけでは意味がない

ここで重要なのは、「持てればいい」という話ではないということです。

  • ・こぼれる
  • ・食べにくい
  • ・口に入れにくい
  • ・満足感が弱い
  • ・麺らしさがなくなる

これでは商品として成立しません。

ワンハンド食品に必要なのは、持ちやすさと同時に“満足感”です。

カギは「食感設計」

ワンハンドで食べやすく、なおかつ麺としての満足感を出すには、設計が必要です。

  • ・持ちやすい形
  • ・こぼれにくい構造
  • ・すすらなくても食べやすい食感
  • ・噛んだときの充実感
  • ・短時間で食べ切れる設計

これらを一体で考える必要があります。

つまりワンハンド化とは、食感を中心にした経営設計なのです。

麺ビジネスの勝ち方:外食は「設計力」で決まる

伸びしろ|売上アップ

これまでの外食は、

  • ・どこに出店するか
  • ・何席用意するか
  • ・何人で回すか

といった「店舗設計」が中心でした。

しかしこれからは、

  • ・どう持たせるか
  • ・どう食べさせるか
  • ・どう満足させるか

といった「体験設計」が重要になります。

勝負を分けるのは、設計力です。

まとめ

これからの麺ビジネスは、「どう作るか」だけでなく「どう食べさせるか」まで設計する時代です。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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