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はじめに

今日は特別号です。
これからの大和メルマガの方向性について、皆さまにお伝えしたいと思います。

私はこれまで50年間、製麺機を作り、麺を研究し、世界中の麺ビジネスを見てきました。

しかし今、私が最も強く考えているのは、製麺機だけの未来ではありません。
世界の外食産業そのものの未来 です。

なぜなら、外食産業はいま、大きな転換点に入っているからです。

小さな流行ではなく、大きな流れを見る

外食業界には、毎年たくさんの流行があります。

新しいメニュー。
新しい調理法。
新しいSNS。
新しい販売手法。

もちろん、流行を見ることも大切です。
しかし、多くの流行は数年で変わります。

一方で、10年単位で進む大きな流れがあります。

この大きな流れを見誤ると、店づくりも、商品開発も、設備投資も、方向を間違えてしまいます。

私は、これから10年の外食で特に重要になる流れは、次の5つだと考えています。

1. 高生産性化

世界中で人件費が上がっています。
人手不足も深刻です。
原材料費も上がっています。

これから強くなるのは、少ない人数で、安定した品質を出し、利益を残せる店 です。

美味しいだけでは足りません。

美味しさを、少人数で、安定して、再現できること。
ここが、これからの外食経営では非常に重要になります。

職人の技術は大切です。
しかし、職人だけに依存する店は、これからますます厳しくなります。

必要なのは、高品質を再現できる仕組み です。

2. Fast Casual化

ここでいう Fast Casual とは、単に速い業態のことではありません。

高品質でありながら、高い生産性を実現する業態です。

品質は妥協しない。
しかし、職人依存もしない。

再現性が高く、回転率が高く、適正な客単価を確保できる。

この形が、これからの外食の大きな主戦場になると私は考えています。

安さだけでは勝てない。
高級すぎても日常には入りにくい。

その中間にある、高品質で、使いやすく、生産性の高い外食 が、これからさらに伸びていきます。

3. デリバリー化

外食は、店に来てもらうビジネスから、お客さまの生活に入り込むビジネス へ変わっています。

来店。
持ち帰り。
配達。
モバイル注文。
事前注文。

これらを別々に考える時代ではありません。

これからは、最初から一体で設計する時代です。

店内で食べてもらう。
家に持ち帰ってもらう。
職場で食べてもらう。
スマホから注文してもらう。
再注文してもらう。

お客さまの生活の中に、いくつ接点を作れるか。
ここが、これからの外食の成長を左右します。

4. デジタル化

注文。
決済。
会員管理。
販促。
再来店の仕組み。

外食は急速にデジタル化しています。

これからは、勘だけではなく、数字を見る力が必要になります。

どの商品が売れているのか。
どの時間帯に注文が多いのか。
どのお客さまが再来店しているのか。
どの導線が売上につながっているのか。

こうした情報を見ながら、経営を改善していく時代です。

デジタル化とは、単にアプリを作ることではありません。

お客さまとの接点を増やし、再来店を増やし、売上の入口を増やすことです。

5. 高齢化対応

世界中で高齢化が進んでいます。

これからの食品には、次のような価値がより強く求められます。

食べやすさ。
身体への負担の少なさ。
健康への配慮。
短時間で満足できること。

これは麺ビジネスにとって、非常に大きな可能性です。

麺は、温かくても冷たくても提供できます。
やわらかさも、コシも、のど越しも設計できます。
量も調整しやすく、食べる時間も比較的短い。

高齢化社会において、麺はまだまだ進化できます。

外食は4つに整理できる

私は、これからの外食を大きく4つに整理しています。

  • Fast Food
  • Fast Casual
  • Café
  • Fine Dining

この4つは、同じ外食でも戦い方がまったく違います。

Fast Food は、低価格、スピード、標準化。
Fast Casual は、高品質、高回転、再現性。
Café は、時間と居場所。
Fine Dining は、体験とブランド。

そして、これらすべてに横断的に関わってくるのが、デリバリーやデジタル対応です。

今後、特に伸びるのは、Fast Casualと、デリバリー対応型業態だと私は考えています。

では、麺ビジネスはどこに立つのか

私は、これからの10年で、麺ビジネスには大きな可能性があると考えています。

なぜなら、麺には外食の未来に合う強みが多いからです。

麺は、提供が早い。
再現性を作りやすい。
原価管理がしやすい。
世界中の食文化に合わせやすい。
温かくても冷たくても提供できる。
高齢化社会にも対応しやすい。

外食が高生産性化へ向かうほど、麺の強みは大きくなります。

ただし、これから勝つのは、ただ麺を出す店ではありません。

食感を設計できる店。
再現性を持つ店。
少人数で回せる店。
持ち帰りや配達にも対応できる店。
世界の変化に合わせて進化できる店。

そういう麺ビジネスが強くなります。

大和メルマガ/ブログも進化します

今後の大和メルマガ/ブログは、単なる製麺機情報ではありません。

世界の外食産業の未来を研究し、その中で麺ビジネスがどう進化するのかを、皆さまと一緒に考えるメディアへ進化します。

食感設計・製麺技術・麺づくりの未来、再現性・高生産性・経営、世界の外食産業・世界の麺市場・未来戦略を扱います。

つまり、大和メルマガはこれから、製麺機の情報発信から、麺ビジネスの未来を研究する場 へ進んでいきます。

皆さまへの質問

皆さまのお店では、今後10年を考えたとき、最も大きな課題は何でしょうか。

人手不足でしょうか。
生産性でしょうか。
デリバリー対応でしょうか。
商品開発でしょうか。
それとも、次の成長戦略でしょうか。

一言でも結構です。
ぜひ、現場の声をお聞かせください。

この大和メルマガも、皆さまの現場の声と共に進化していきます。

さいごに

これからの外食は、単なる「美味しさ競争」から、高品質Fast Casualシステム競争へ進みます。

さらに、「店で待つ商売」から、生活に入り込む商売へ変わります。

そして、「職人依存」から、高品質再現システムへ進化していきます。

私は、この大きな流れの中で、麺ビジネスには非常に大きな可能性があると考えています。

大和製作所は、これからも製麺機を作り続けます。
しかし、それだけではありません。

私たちは、世界の食感研究所 として、世界の麺ビジネス設計企業 として、次の10年の麺ビジネスを研究し、皆さまと共に未来を創っていきます。

この記事をお読みのみなさまへ

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藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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