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正しいことをやる。それがマネジメントである

ドラッカーの言葉に、すべてが集約されています。

「正しいことをやる」

これは努力の話ではありません。
才能の話でもありません。

何を選び、何を選ばないかを決めること。
それ自体がマネジメントです。

もはや「これをやれば勝てる」時代ではない

世界中のレストランビジネスの成功事例を見ていくと、もはや単一の成功法則は存在しません。

成功している店ほど、

  • ・複数の要素を

  • ・同時に成立させ

  • ・しかも時代に合わせて更新し続けています

つまり「正解を真似る」だけでは、もう勝てないのです。

世界の成功事例から見えてきた8つの要素

1. 顧客体験の質

成功している店は、料理だけを提供していません。

  • ・空間・雰囲気・ストーリー

  • ・サービスの一貫性

  • ・パーソナライズされた体験

「その店で過ごす時間全体」を設計しています。

美味しいだけでは足りません。
そこでしか得られない体験が、リピートと口コミを生みます。

2. デジタル活用と OMO(Online-Merge-Offline)

従来の考え方(分離型)

  • ・オンライン:集客
  • ・オフライン:現場

このように別物として扱われてきました。

OMOの考え方(融合型)

お客さまの体験は、最初から最後まで一つの流れです。

  • ・SNSで知る

  • ・Googleで調べる

  • ・予約する

  • ・来店する

  • ・食べる

  • ・撮る

  • ・投稿する

  • ・また来る

このすべてが、一つの顧客体験です。

レストランにおけるOMOの具体例

① 集客はすでにOMO

  • ・SNSの世界観

  • ・写真・動画のトーン

  • ・口コミへの対応

来店前に「味と期待値」は作られています。

② 店内体験もOMO

  • ・写真を撮りたくなる盛り付け

  • ・すする音、焼ける音

  • ・スタッフの一言

投稿されることを前提に体験は完成します。

③ 来店後も体験は終わらない

  • ・投稿へのリアクション

  • ・DMでの一言

  • ・次回案内

店を出た後も体験は続いています。

OMOが重要な理由(マネジメント視点)

OMOは、マネジメントの話です。

  • ・オンラインで何を約束し

  • ・店で何を実現し

  • ・どこで期待を超え

  • ・どこで裏切らないか

これを上流で決めない限り、デジタルを使うほど失望体験は増えていきます。

3. データドリブン経営

成功するレストランは、

  • ・売上・顧客嗜好

  • ・注文傾向

  • ・季節・時間帯データ

を分析し、改善を回しています。

勘や経験に加えて、数字でブレを抑えることが持続成長につながります。

4. ニーズへの柔軟な対応

顧客は一様ではありません。

  • ・健康志向

  • ・植物ベース

  • ・テイクアウト/デリバリー

  • ・一人客

  • ・パーソナライズ

誰に合わせるのかを決めない店は、すべてが中途半端になります。

5. サステナビリティとエシカル志向

環境や倫理は、もはや付加価値ではありません。

  • ・地産地消

  • ・トレーサビリティ

  • ・フードロス削減

これらはブランド価値そのものです。

6. 人材と組織文化

結局、最後に残るのは「人」です。

  • ・教育

  • ・モチベーション

  • ・組織文化

ここが弱い店は、どれだけ仕組みを入れても長く続きません。

7. オペレーション効率と収益構造

原価高・人件費高の時代。

  • ・コスト管理

  • ・適正価格

  • ・複数の収益源

利益が残る構造を最初から設計しているかが問われます。

8. イノベーションと進化

成功している店ほど、変わり続けています。

  • ・ゴーストキッチン

  • ・サブスクリプション

  • ・コラボレーション

固定した正解は、もう存在しません。

問題はすでに明確である

注意点

これだけ多くの成功要因がある時代に、すべてをやることは不可能です。

だからこそ問われます。

  • ・何を最優先にするのか

  • ・何をやらないと決めるのか

  • ・どの価値を軸に据えるのか

これは現場の努力の問題ではありません。
技術の問題でもありません。

マネジメントの問題です。

まとめ

成功する店は、すべてをやろうとしません。

選び、捨て、集中する。

ドラッカーの言葉通り、「正しいことをやる」ことが、これからのレストラン経営の本質です。

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Picture of 藤井 薫(ロッキー藤井)
藤井 薫(ロッキー藤井)

株式会社大和製作所、株式会社讃匠を創業。
令和5年 秋の叙勲にて「旭日単光章」受章。

1948年5月、香川県坂出市生まれ。国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。その後、独立し、1975年に大和製作所を創業。

過去48年以上にわたり、麺ビジネスを一筋に研究し麺ビジネスの最前線で繁盛店を指導。麺専門店の繁盛法則について全国各地で公演を行う。小型製麺機はベストセラーとなり、業界トップシェアを誇る。
「麺店の影の指南役」「行列の仕掛け人」として「カンブリア宮殿」「ありえへん∞世界」「スーパーJチャンネル」等、人気TV番組に出演するほか、メディアにも多数取り上げられる。
また、2000年4月にうどん学校、2004年1月にラーメン学校とそば学校を開校し、校長に就任。

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