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うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「アイデアによるイノベーション、あまりの曖昧さ、その騎士道」

現在、盛り付けの教科書の最終的なチェック段階です。

本日のテーマは「「IT化」「女性」「イノベーション」」です。

今朝の人気TV番組「がっちりマンデー」で紹介されていた驚くような業績の企業は、「株式会社 井口一世」で板金加工業ですが、社員数37名、女性比率80%、売上高70億円だったのです。

当社もこのような業種の外注先企業との取引をしているので良く分かるのですが、普通社員数が37名程度の機械加工業であれば、売上高は10分の1の7億円もあれば、1人当たりの売上は2千万円近くになり、下請け企業としては業績の良い方で、普通の下請け企業であれば、社員1人当たりの売上高は約1千万円程度が普通なのです。

だから、この企業がいかに世間の常識から、ぶっ飛んでしまうほど外れていることが分かるのです。

TV放送だけの情報では十分ではなかったので、その後、ネットで調べてみたのですが、以下のような面白い事実が分かったのです。

常識を覆すイノベーションは、従来の板金加工の延長でできるものではなく、その為に、社長の井口氏は、次の3つの戦略を打ち出しているのです。

1つ目は、機械設備への惜しみない投資で、「世界最高の機械で加工する」ことをモットーに、最新鋭の工作機械を世界中から取り寄せ、日本で所有している企業は他に無いと言われる、極めて分解能力の高い検査装置が、最後の砦として品質を保証しているのです。

2つ目は、技術のICT化で、熟練職人の技や勘などの情報をミクロン単位で制御、数値化し、これを独自のプログラムで読み取ることで経験の浅い技術者をサポートするシステムを構築し、さらに、成功したときの加工条件だけでなく、ありとあらゆる加工条件もすべて取り溜めており、それが同社のビッグデータとして蓄積されているのです。

3つ目は、社員の発想力で、たとえ熟練職人の技能をデータ化できたとしても、そのまま再現していたのでは、従来と同じものしか作れないので、どうすれば過去にだれも成し遂げたことのない加工を実現できるか、それには膨大なデータの中からポイントを見極める目、常識にとらわれない発想力が求められるのです。

「お客様の要望は、突き詰めれば『いいものを安く』の1点で、そのために、職人技を究めて付加価値を追い求めていくと、他社の職人との果てしない戦いに勝たなくてはならず、一方、安さを追求していけば、価格競争に巻き込まれて窮してしまい、それとはまったく違う道、誰も考えつかなかった道を導き出して、桁違いの価値を出すのが、我が社のやり方です。」と言っているのです。

以上の戦略は採用方針にはっきりと表れ、精度の高い金属加工を求めるのであれば、技術力の確かな職人を採用していくのが相場ですが、同社の採用はほぼ新卒で、それも機械操作は未経験の文系女性も大勢いるというのです。

「採用でいちばん重視するのはEQ(感情知能)で、たとえ技能がなくても、その人に徳があれば、周囲が自ずと教えてくれるようになりますので、短期間で習得出来、なまじ機械操作の知識があるのも考えもので、中途半端さが邪魔をして、新しい発想ができなくなってしまうので、それくらいだったら、機械を壊してもかまわないからどんどん操作して覚えた方がいいんです。」

株式会社 井口一世は、昔ながらの技術や技能といったものをすべてITの世界に落とし込み、機械のボタンを押せば、誰でもモノを作れる仕組みを作り、そのノウハウは、知的財産として堅固に保護し、自分たちはIT企業であり、モノ作り集団ではなく、モノの作り方を売っている企業と信じているのです。

従って、モノづくり企業という意識はまったく持っておらず、製造業はサイエンスであるとの意識から、社員を技術者や技能者ではなく、データサイエンティストであると捉えているのです。

昔のように技術や技能は重要ではなく、機械があれば誰にでもモノは作れ、メーカーがデータを用意し、機械にはコンピューターが付いていて、CADがあってCAMがあるので、最終的には誰でも作れ、機械のボタンを押せば勝手に出来上がるので、これをモノづくりと言ってはいけないとしているのです。

自分たちはサイエンティスト集団であり、サイエンティストとして生み出す売り物がたまたまモノだというだけで、モノを売っているのではなく、モノの作り方を売っているという考え方で、自分たちのビジネスは、ノウハウ、技能、技術などを全て提供する、総合的なビジネスで、製造業ではなく、IT業だと捉えているので、こんなに桁違いの売上が可能になっているのです。

特に人の採用に関しては、メーン1社、そのほかに2社の計3社の採用会社と契約し、いろいろな情報からポイントを的確に把握できる概念化の能力、あるいは与えられたミッションを最後まできちんとやり遂げられる「ワークスタンダード」の高さなどを基準に学生の選考を行ない、その採用試験で最終的に残るのがたまたま女性というだけで、純粋な能力だけで判断した結果、全従業員に占める女性の割合が8割までいったのです。

当社も女性比率が55%で、女性比率が高いと思っていたのですが、80%が女性であり、売上規模の大きさに驚きました。

これからの時代は、IT+女性+イノベーションは欠かせない要素であると思います。

本日も当社の価値感を掲げ続けます。

1. 顧客に深くフオーカスし、絶えざる奮闘精神で、価値ある奮闘を長期にわたって続ける(顧客との深いコミュニケーション)
2. 自己批判(内省、フィードバック、自己とのコミュニケーション)
3. オープンな姿勢と進取の精神(アライアンス、イノベーション)
4. 効率の追求(利益、コスト)

丁度1年前の昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

第10章 アイデアによるイノベーション

アイデアによるイノベーションは、ほかのあらゆる種類のイノベーションを全部合わせたよりも多く、10の特許のうち7つか8つは、この種のものであり、起業家や起業家精神についての文献で、取り上げられている新事業の多くが、アイデアにもとづき、ジッパー、ボールペン、エアゾール缶、缶のフタの類であり、企業の開発研究と称されているものの多くは、朝食用のコーンフレークやソフトドリンクの味つけ、新しい運動靴、焦がす心配のないアイロンなど、アイデアを発見するための作業です。

◆あまりの曖昧さ

アイデアは、イノベーションの機会としてはリスクが大きく、成功する確率は最も小さく、失敗する確率は最も大きく、この種のイノベーションによる特許のうち、開発費や特許関連費に見合うほど稼いでいるものは、100に1つもなく、使った費用を上回るかを稼ぐものは、おそらく500に1つという少なさで、しかも、アイデアによるイノベーションのうち、いずれに成功のチャンスがあるか、いずれに失敗の危険があるかは誰にもわからないのです。

たとえば、なぜあのスプレー式のエアゾール缶は成功したのか、ほかに似たような発明がたくさんあったのに、それらはなぜ失敗に終わったのか、なぜあの万能スパナが売れて、ほかのものは消えたのか、なぜジッパーは、あれほど引っかかりやすいにもかかわらず、ジッパーの引っかかりほど厄介なものはないにもかかわらず、広く受け入れられ、ボタンに取って代わったのか分からず、アイデアによるイノベーションの成否を事前に知るための方法も、改善されているわけではなく、アイデアによるイノベーションで、成功者に共通の個性、姿勢、性癖を知ろうとする試みも、同じようにうまくいっていないのです。

「イノベーションに成功する者は発明し続け、何でも試し、そのうちに成功する。」というのですが、続けていればやがて成功するという考えは、ラスベガスのスロットマシーンで儲けるには、レバーを引きつづければよいというのに似ていて、スロットマシーンは、胴元が70パーセントの確率で勝ち、レバーを引くほど負けの確率は大きくなり、スロットマシンで勝つ方法に根拠がないように、アイデアの追求において、執拗さがよい結果を生かなどという説を裏づける証拠はないのです。

たった1つのアイデアで成功し、それでアイデアを探すのをやめる人がいて、ジッパーの発明者、ボールペンの発明者がそれで、他方、40の特許をもちながら、1つも成功しないという人が大勢いるのです。

もちろん、進歩はあり、成功するのは、正しい方法を実行したとき、すなわちイノベーションの機会を体系的に分析したときだけで、アイデアによるイノベーションの予測が難しく、かつ失敗の確率が大きい原因はかなり明らかであり、そもそもアイデアなるものが、あまりに曖昧であり、ジッパーを発明した人以外で、衣類をとめるのにボタンやホックでは不都合だと考えた人が何人いたか、あるいは、ボールペンを発明した人以外に、あの19世紀の発明たる万年筆に欠陥があり、その欠陥が何であるかを考えた人が何人いたか、1960年代のヒット商品だった電動歯ブラシによって、いかなるニーズが満たされたか、つまるところ、電動式歯ブラシもまた、手で持たなければならないことに変わりはなかったのです。

しかも、たとえニーズが明らかになったとしても、問題の具体的な解決策は、自動的には出てこないのです。

交通渋滞の車中に気晴らしのニーズがあるということは、さほど気づきにくいことではないのですが、1965年頃、ソニーがこのニーズを満たすものとして開発したカーテレビは、かなり高価なカーステレオが成功したにもかかわらず、なぜ失敗したのか、あとになって答えることは容易ですが、事前に答えることは出来ず、起業家たる者は、いかにもろもろの成功物語に心惹かれようとも、単なるアイデアによるイノベーションに手をつけるべきではなく、つまるところ、ラスベガスでも、毎週誰かがスロットマシーンで大儲けしているのですが、スロットマシーンで遊ぶ、彼や彼女にできる最善のことは、あとで困るほど金を注ぎ込まないようにすることぐらいなのです。

これに対し、計画的に行動する起業家は、明確な目的意識を持ち、本書で述べてきたイノベーションのための7つの機会を分析し、それら7つの機会についてだけでも、個人として、あるいは企業として、さらには社会的機関として、なすべきことは十二分にあり、とうてい利用しきれないほどあり、しかもそれらの機会のそれぞれについては、いかにものごとを見、何を探し、何をなすべきかが明らかであるのです。

アイデアによるイノベーションを志すという人たちに対してできることは、数の困難を乗り越えて成功し、かつ成長を続けていくためには、成功したあと何をしたらよいかを教えることぐらいであり、すなわちベンチャー・ビジネスの心得で、起業家精神についてのもろもろの文献が、イノベーションそのものではなく、ベンチャー・ビジネスの設立と、そのマネジメントの問題だけを扱っている理由もそこにあるのです。

◆その騎士道

とはいえ、一国の経済が起業家的であるためには、アイデアによるイノベーションに、特有の騎士道精神をないがしろにしてはならず、因みに騎士道(精神)とは、ウィキペデイアによれば、次の通りです。

騎士道は、日本における武士道に相当し、騎士たる者が従うべきとされたものですが、決して現実の騎士の行動が常に騎士道に適っていたわけではなく、むしろ兵器、鎧を独占する荘園領主などの支配層は、しばしば逆の行動、つまり裏切り、貪欲、略奪、強姦、残虐行為などを行うことを常としていたのです。

だからこそ彼らの暴力を抑止するため、倫理規範、無私の勇気、優しさ、慈悲の心といったものを「騎士道」という形で生み出したとも言えるのですが、建前であって通常の騎士であれば遵守することは難しく、騎士道に従って行動する騎士は周囲から賞賛され、騎士もそれを栄誉と考えたのです。

騎士が身分として成立し、次第に宮廷文化の影響を受けて洗練された行動規範を持つようになり、騎士として、武勲を立てることや、忠節を尽くすことは当然であるが、弱者を保護すること、信仰を守ること、貴婦人への献身などが徳目とされたのです。

特に貴婦人への献身は、多くの騎士道物語にも取上げられ、宮廷的愛(courtly love)とは、騎士が貴婦人を崇拝し、奉仕を行うことであり、相手の貴婦人は主君の妻など既婚者の場合もあり、肉体的な愛ではなく、精神的な結びつきが重要とされ、騎士側の非姦通的崇拝は騎士道的愛ですが、一方、貴婦人側からの導きを求めつつ崇拝するのが宮廷的至純愛であるのです。

騎士道は西欧の社交術にも影響を与え、例としてレディーファーストが挙げられるのです。

たしかにアイデアによるイノベーションは予測することができず、組織化したり体系化したりすることが困難であり、そのほとんどは失敗し、多くは、事業としてほとんど意味をなさないのです。

缶切りやカツラ立て、ベルトのバックルであったり、皿拭き兼用の足温タオルであったりするのですが、それでも、アイデアによるイノベーションは、その数が膨大であるために、たとえ成功の確率は低くとも、新事業、雇用増、経済活動の大きな源泉となるのです。

アイデアによるイノベーションは、いわばイノベーションと起業家精神の原理と方法の体系における付録であるのですが、それは、高く評価され、報いられなければならず、社会が必要とする資質、すなわち行動力、野心、創意を代表するのです。

アイデアによるイノベーションを促すうえで、社会がなしうることはほとんどなく、理解しえないものを奨励することはできないのですが、少なくとも社会は、そのようなイノベーションを邪魔したり、罰したり、困難にしたりしてはならないのであり、絶対にしてはならないのです。

このように見るとき、たとえば特許費用の値上げなど、アイデアによるイノベーションの意欲を阻害したり、特許そのものを競争阻害的として取得しにくくしようとしている先進国、とくにアメリカの動きは、近視眼的かつ有害といわなければならないのです。

画像は、昨日に続き、一昨日のラーメン学校の盛り付けの画像です。

現在、盛り付けの教科書の最終的なチェック段階です。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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