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うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「タイミングの問題、機会への敏感さ、小さく着手せよ」

オーストラリアからの生徒さんのリクエストでサインをしました

本日のテーマは「イノベーションを起こす力」です。

ドラッカーはイノベーションを「新しく、未知で、存在していないものの設計・開発であり、古く、既知かつ既存の要素の新たな経済的構成を確立するもの」と定義し、イノベーションは、バラバラの要素を結び付けるミッシングリンクであり、統合すると偉大な力を持つシステムであり、イノベーターには、彼らを非イノベーターと区別する大きな特性があり、他人の目には無関係で別々の要素に見えるものを、システムとして心に描く能力であるとしたのです。(「ドラッカー 罪と罰」より)

そして、イノベーター志望者が、常に自分自身に問うべき3つの質問として、以下の3つの要素を奨励したのです。

①既に可能なことを、実際に使われるものにするためには何が欠けているか?
②我々の経済的成果を一変させる小さなステップは何か? 
③我々が持つ資源全体の能力を変える小さな変更点は何か?

以上のようにドラッカーは、われわれの周りには、何かが欠けているために、完全なシステムにならないで、不都合なまま存在したり、行なわれていることが多く、それらの足りないものに何かを加えたりするだけで、イノベーションが起こせると言っているのです。

或いは、他の業界では当たり前ですが、その業界では行なわれていないもの、例えば、トヨタ生産システムは、アメリカのスーパーマーケットを見て発想したのは有名な話であり、すでに多くの人たちはスーパーマーケットを見ていたのですが、その中で唯一、トヨタの大野耐一さんだけがトヨタ生産システムを思いついたのです。

従って、多くの人たちは同じものを見ていても、イノベーターにだけしか見えない結果、イノベーターだけがイノベーションを起すことが出来るのです。

従って、マネッジメントの2大要素のうちのイノベーションを常に起こし続けるためには、イノベーター体質になることは欠かせないのです。

要するに、普通の人には見えないものを、見えるようにする能力を蓄え続けることであり、高い視座で観察し、深く思考し続けることなのです。

次にドラッカーは、体系的なイノベーションには、次のような一定のルールがあり、5つの「成すべき」ルールと3つの「避けるべき」ルールがあるとしていて、5つの「成すべき」ルールは以下の通りです。

①自分が手にしている機会を分析するところからこのプロセスを始めることで、制約をあれこれ考えない。
②見て、尋ねて、聞くこと。右脳、左脳どちらのアプローチを使うにせよ、どのみち脳の両領域を使うことになり、そのため、数値を見なければならないが、人も見なければならない。
人に質問し、話を聞くことで、このルールを守ること。
③シンプルを心がけること。あなたのイノベーションは1度に1つの難題を克服するようにすべきで、さもないと、事態は混乱していく。
④小さく物事を始めること。まずは少額の資金、少人数、限られた市場から考えること。
⑤主導権を狙うこと。あなたのイノベーションが小さなもので終わるか、世界を制覇するかは誰にも予測できないが、最初から主導権を狙わなければ、何の成果も生まない可能性が高い。

次に「避けるべき」ルールを挙げよう。

①利口になってはいけない。
ドラッカーは「シンプルであれ、愚かであれ」と説いていた。
最新鋭のハイテク機器の取扱説明書は、多くの場合、説明書を書いている人は物事を複雑にしすぎてしまい、説明書がほとんど理解不能になっている。
ドラッカーが「成すべき」ルールにシンプルさを挙げていることに留意すべきだ。
②1度に多くのイノベーションを思いつこうとしてはいけない。
ヘンリー・カイザーは、自分が抱えている問題全体を解決するうえでかなりのイノベーションを思いついたが、混乱を避けるために、個々の問題に1つずつ順番に取り組んだ。
③将来のためのイノベーションだけにこだわってはいけない。
イノベーションが実り、最終的な優位性をもたらすのは、かなり先のことかもしれないが、イノベーションは最初から何らかの効果を発揮する必要がある。

以上より、イノベーションを起すには、集中して取り組む必要があり、集中力、思考力、コミュニケーション能力、観察力、分析能力が欠かせず、常にイノベーション・マインドに集中し続けることが欠かせないのです。

過去、偉業を成し遂げた人のほとんどは、イノベーション・マインドを持ち続けることが出来た人たちであり、イノベーション・マインドはある程度、その人にもともと備わった能力かも知れないのですが、後から幾らでも開発することが出来る能力であるのです。

これからの私の課題は、イノベーション能力とマーケテイング能力を開発し続けていくことであり、実際にイノベーションを起こし続け、世の中に大きなインパクトを与え続けることなのです。

昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

◆リードタイムが短縮されるとき

実用化までのリードタイムが短縮されるのは、外部から危機がやってきたときだけであり、1906年にデ・フォレストが発明した3極管は、直ちにラジオを生み出すはずだったのですが、もし第1次大戦が起こらず、各国政府とくにアメリカ政府が無線による音声通信の開発を推進しなかったならば、1930年代になってもラジオは生まれていなかったに違いないのですが、戦場では、有線電話は役に立たず、無線のモールス信号に頼るしかなく、ラジオが市場に現れたのは、必要な知識が出現した1920年代の初めだったのです。

ペニシリンもまた、第2次大戦が起こらなかったならば、1950年代まで開発されなかったにちがいなく、1920年代の末、アレキサンダー・フレミングが、抗生物質のカビ、ペニシリンを発見し、その10年後、イギリスの生化学者ハワード・フローリがペニシリンの研究に着手し、ペニシリンの開発を早めたのは第2次大戦で、感染症の特効薬を必要としたイギリス政府が、フローリの研究を推進し、彼のもとに、戦場から臨床試験のための傷病兵が送り込まれたのです。

コンピュータもまた、アメリカ政府が、第2次大戦の勃発によって人員と資金を注ぎ込まなかったならば、1947年のベル研究所によるとトランジスタの発明まで開発を待たなければならなかったにちがいないのです。

◆社会的イノベーションのリードタイム

知識にもとづくイノベーションに長いリードタイムが必要とされるのは、科学や技術の領域にかぎらず、科学や技術以外の知識によるイノベーションについてもいえるのです。

ナポレオン戦争の直後、サン・シモンは経済発展のための資本の利用、すなわち起業家を支援するための銀行の設立という考えを発展させ、それまで銀行は、(王侯の徴税権など)確実なものを担保に金を貸すだけの存在だったのですが、サン・シモンの銀行は、投資、すなわち富の創出能力を生み出すためのものだったのです。

1825年のサン・シモン没後には、彼とその思想を慕う人たちからなる結社さえ生まれたのですが、彼を信奉するヤコブ・ペレールとアイザック・ペレールの兄弟が、起業家の支援を目的とする最初の銀行としてクレディ・モビリエを設立し、今日のいわゆる金融資本主義への道を開いたのは、ようやく1852年にいたってのことであるのです。

同じように、今日われわれがマネジメントと呼ぶものの材料の多くが、第1次大戦の直後には揃っていて、1923年にはプラハにおいて、アメリカ大統領就任前のハーバード・フーヴァーと、チェコスロバキア建国の父であり大統領だったトーマス・マサリクが、第1回国際マネジメント大会を開催していて、その頃には、アメリカのデュポンやGMをはじめとするいくつかの大企業が、マネジメントの概念にもとづいて組織の構造を変えはじめていたのです。

これに続く10年間に、世界で最初のコンサルタント会社を創設したイギリスのリンドール・アーウィツクをはじめとする何人かの先駆者たちが、マネジメントについて書きはじめたのです。(アーウィツクの名を冠したコンサルタント会社は、今日も活躍している)

しかしマネジメントが、世界中の経営管理者にとって学ぶことのできる体系となるには、ドラッカーが1946年に書いた『会社という概念』と、1954年に書いた『現代の経営』を待たなければならず、それまではマネジメントの研究や実践に携わる人たちは、アーウイツクが組織論、ほかの人たちが人事管理論というように、それぞれ、マネジメントの1つの局面に的を絞っていたにすぎず、マネジメントを集大成し、体系化したのはドラッカーの著作であり、その数年後、マネジメントは世界中で力を発揮しはじめのです。

今日われわれは、学習理論について、同じようなリードタイムのさなかにいて、学習についての科学的な研究は、1890年頃、ドイツのヴイルヘルム・ヴントとアメリカのウィリアム・ジェイムズによって始められ、第2次大戦後、ハーバード大学の2人のアメリカ人.B・F・スキナーとジェローム・ブルナーが学習理論の基礎を開発し、検証し、スキナーは行動論を、ブルナーは認識論を研究したのです。
 
しかし現実の学校に対し、学習理論がいささかなりとも影響を与えるようになったのは最近のことであり、おそらく、今日ようやく起業家精神をもつ誰かが、陳腐化した学習理論ではなく、この新しい学習理論にもとづいて、学校をつくり直すべきときがきたといってよいのです。

知識によるイノベーションが、知識が生まれてからイノベーションが完成し、広まるには、30年くらいの年月がかかるのであれば、知識が生まれて既に、30年近く経過した事柄が自分の専門分野で探し出すことが出来れば、成果が上がり易いことになるのです。

ドラッカーもマネッジメント理論について、それまでは断片的に存在していたものを、体系的にまとめた最初の人物であり、従って、既に存在し始めているが、まだまとまっていなかったり、知識が生まれてから30年近くになろうとしているものを探し出して、研究を深めていくことにより、イノベーションを起こしたり、加速させることが出来ることになります。

このような知識を見つけ出すこと自体は、難しいし、また上手くそのような知識が存在するかどうかは分からないし、なかなか難しいテーマではありますが、遣り甲斐のある面白いテーマであると思います。

◆30年というリードタイム

このように、知識が技術となり、市場で受け入れられるようになるには、25年から35年を要し、リードタイムの長さは、人類の歴史上さして変わらず、今日、科学上の発見は、かつてないほど早く、技術、製品、プロセスに転換されるようになったとされているのですが、それは錯覚にすぎないのです。

1270年頃、イギリス人のフランシスコ会修道士ロジャー・ベーコンは、眼鏡によって視力が矯正でさることを明らかにしたのですが、それは当時の人たちの最新の知識とは相容れなかったのです。

ちょうど当時の権威ある医学者たちによって、視力の矯正は不可能なことが、最終的に証明されたところであり、しかもベーコンは、文化の僻地、北部ヨークシャーにいたのです。

しかるにその30年後、アビニョンの教皇庁では、高齢の枢機卿たちが読書用の眼鏡をもつ姿が、壁画に描かれ、さらに10年後には、カイロのスルタンの宮廷で、眼鏡をもつ高齢の廷臣が細密画に描かれたのです。

紀元1000年頃、最初のオートメーションたる水車が、北ヨーロッパのベネディク上派の修道士によって、穀物をひくためにつくられ、30年後、水車はヨーロッパ中に広まったのです。

西洋では、中国の印刷術を学んでから30年後に、グーテンベルクの活字と木版が現れ、知識がイノベーションとなるまでのリードタイムは、知識そのものの本質に由来するかのようでありますが、なぜかはわからないのです。

科学上の新理論が、ほぼ同じリードタイムを要することは、偶然ではないと思われ、トーマス・クーンは、その画期的な書『科学革命の構造』(1962)において、科学上の新理論がパラダイムとなり、ほかの科学者によって認められ、それぞれの研究に組み入れられるには、30年を要することを明らかにしているのです。

われわれが現在恩恵を受け始めている、電池自動車、太陽電池、近々に恩恵を受ける、燃料電池自動車、スマート・グリッド等、未来に繋がる技術の知識は既に出来上がったものですが、実際に世の中に広まり、イノベーションを起こすのは、まだ先になりそうです。

先に触れているように、われわれの身の回りにあって、当たり前になっている銀行、郵便、電力会社、学校、さまざまな会社のシステム、高速道路、病院、宅配、コンビニ等もすべて社会のイノベーションの結果であり、既に社会のインフラになっているのです。

今日のわれわれの生活は、このような社会のイノベーションなくしては、成り立たず、イノベーションの中でも、知識によるイノベーションは、30年間という比較的に長い時間を要するのです。

画像は、昨日のラーメン学校最終日で、オーストラリアからの生徒さんのリクエストで、コルドンブルーの制服にサインをしました。

オーストラリアのパースからの参加で、パースにはすでに当社のリッチメンが活躍しているそうです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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