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うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「機会とは要求である、デユポンとIBMの事例」

昨日のセミナーでの様子

本日のテーマは「うどん蕎麦業界は、これからの花形ビジネス」です。

一昨日は、遅くまでドリームスタジオでイベントがあり、博多で一泊したので、昨日は午前中で、糸島にある「一蘭の森」に行ってきました。

麺、スープ、チャーシュー、調味料等を作るセントラルキッチンと広大な公園のような土地があり、見学者に一蘭の歴史から始まるストーリーを分かり易く説明をしていましたが、このような施設は、チェーン店のイメージアップには素晴らしい施設です。

その後、昨日は昼からのセミナーを終え、新幹線で夜に帰宅し、今朝も朝から散歩していると、うどん蕎麦業界が今後、非常に大きな可能性があることが分かってきました。

外食産業全体の市場規模がピークを打ったのが18年前の1997年、29兆円強で、ボトムは2011年で、23兆円強(ピークの79.3%)まで縮小し、昨年は少し戻って、24兆3千億円(ピークの83.8%)程度まで復活したのです。

同じ期間にうどん蕎麦店業界全体は、同じ期間に1兆1千億円弱の市場規模から、昨年の1兆1千億円強(1997年比107.3%)まで増加し、この間多少の上下変動はありましたが、外食産業全体の市場規模のように減少なく、特に、この2~3年間は大きく増加しているのです。

外食産業全体が大きく減少したにも、うどん蕎麦市場の減少がほとんどなく、さらにこの2~3年間、大きく伸びている原因として考えられるのは、少子高齢化の影響で、高齢者が急激に増えていることが原因であると考えられるのです。

高齢化とともに和食回帰になり、さらに咀嚼しないで済む麺類は、高齢者にとって、非常に食べ易い食べ物なのです。

従って、高齢化がますます進む日本では、麺類の需要は増えても、減ることはないのです。

麺類が食べ易く、消化が良いのは、一旦粉にしたものを麺線に成型して茹でているので、米等の穀物を煮ただけの状態よりもはるかに消化が良いのです。

従って、世界で一番高齢化が進んでいる日本では、これから消化の良い、食べ易い麺類の需要は大きく伸びる可能性が高いのです。

日本は国全体で見ると、少子高齢化で、さまざまな需要はどんどん縮小していますが、高齢化のために、介護関係ビジネス、宅配ビジネス、代行業のように伸びる分野もあるのです。

この18年間のうどん蕎麦業界を振り返ってみると、「はなまる」と「丸亀製麺」がセルフうどんのシステムを業界に持ち込んで、一気に業界が活性化したのですが、業界全体の市場規模の伸びはまったく無かったのです。

多分、両社がこの業界に参入していなかったら、この業界は他の飲食業界のように、縮小していた可能性は大きいのを、両社がうどん蕎麦業界の縮小を食い止めた可能性が高いのです。

更に、「はなまる」の経営者はもともと外食でない企業からの参入であり、「丸亀製麺」の場合は、居酒屋という異業種からの参入であったのです。

以上のように、異業種から参入した業者がこの業界を大きく変えたのです。

これから、この業界を大きく変えることが出来るのは、上記同様に、異業種からの参入であり、特に、非常に市場規模が縮小している居酒屋とか、伸びの止まった、他の飲食業のプロ経営者がこの業界に入れば、この業界自体が沈滞しているので、可能性は非常に大きいのです。

もっと、異業種の飲食業の経営者は、うどん蕎麦業界に注目すべきなのです。

ラーメン業界とうどん蕎麦業界を比較すると、ラーメン業界は非常に活性化していて、並のレベルで参入しても、ぜんぜん歯が立たないのですが、うどん蕎麦業界は、活性化していないので、同じレベルで参入しも成功し易いのです。

洒落た居酒屋とか、イタリアンとか、異業種で熱心にやっているのに目が出ない経営者は是非、うどん蕎麦業界を検討すると、いかに可能性があるか、良く分かります。

本年2月21日から始まった、173日間に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びを終え、最終のまとめに取り組んでいきます。

「機会とは要求である」

気づかない成功(予期せぬ成功)がもたらすイノベーションの機会を利用するためには、分析が必要であり、予期せぬ成功は、分析のための兆候ですが、何の兆候かと言えば、気付かない成功(予期せぬ成功)が、単にマネッジメントの視野、知識、理解の欠如を意味しているに過ぎない場合もあり、急に売上が上がるのは、大きな市場があることを示している兆候であるのに、それを理解するには、マネッジメントのレベルの高さが必要なのです。

例えば、医薬品メーカーの多くが、動物用医薬品市場での成功を拒否したという事実は、世界の畜産市場の規模と、重要性に対するマネッジメントの認識の欠如、第2次世界大戦後における、動物性蛋白質の需要の伸びに対する読みの甘さ、農民の知識や能力の変化に対する、理解の欠如を意味したに過ぎず、メーシーにおける家電の予期せぬ成功は、ブルーミング・デイルが理解したように、消費者の行動、期待、価値観が基本的に変化したことを意味し、第2次世界大戦までは、百貨店の顧客は、特定の社会的経済的階層、特定の「所得階層」の人たちでしたが、戦後は、特定の「生活様式=ライフスタイル」の人たちが百貨店の顧客となり、ブルーミング・デイルは、アメリカの百貨店、特に東部の百貨店のなかで、最初にこの変化を認識し、利用し、新しい大店舗小売店を生み出すことに成功したのです。

一般企業や大学の研究室における試験用機器の予期せぬ成功は、100年近くにわたって存在していた科学機器の使用者間における目的、要求、期待の境界線が、急速に消滅したことを意味し、30年或いは40年という長い期間、自らを病院用機器の設計、生産、販売に携わる者と規定し、しかもそのように規定することによって成功を収めてきたものが、今や自らを試験用機器一般のメーカーとして規定し直し、かっての市場より大きい市場を相手として、製品の設計、生産、販売、サービスのための能力を発展させなければならなくなっていたのですが、気付いたときには、市場の大きな部分は永久に失われていたのです。

この様に気づかない成功(予期せぬ成功)は、イノベーションの機会であるだけではなく、それはまさに、イノベーションに対する要求であり、気づかない(予期せぬ成功)は、自らの事業の定義についていかなる変更が必要か、自らの技術と市場の定義について、いかなる変更が必要かを自らに問うことを強いるので、それらの問いに答えたとき、初めて気づかない(予期せぬ成功)が、最もリスクが小さく、しかも最も成果が、大きいイノベーションの機会となるのです。

企業規模が大きくなるにつれて、ビジネスは複雑になり、難しくなってくるので、企業のトップのあり方が問われ、われわれのようなビジネスは、企業のトップの考え方ですべてが決まると言っても言い過ぎでないほど、トップの日々のあり方が問われていて、トップを支える強力なマネッジメント・チームの存在が、その企業の明日を左右し、当社の場合も、強力なマネッジメント・チームの半数は女性たちで、女性たちはたいへんシビアにものごとを判断し、将来の危機の可能性に関して、たいへん敏感で、常にアンテナを高く張っているので、早い時期から、シビアに判断出来る女性たちをマネッジメント・チームに加えることは欠かせないのです。

また、このテーマである気づかない成功、予期せぬ成功、予期せぬ良い兆候には、用心深さが、尋常ではないくらい、用心深くしていても構わず、そんなことはあり得ないだろうと思うことが命取りになるので、トップ・マネッジメントは気付かない成功に関しては、用心深さにおいて、呆れるくらいの用心深さがあっても構わず、当社もこの件に関しては、改めて社内基準を作らねばと思っている次第です。

「デユポンとIBMの事例」

世界最大級の2つの企業、即ち世界最大の化学品メーカーであるデユポンと、コンピュータ産業の巨人IBMの2社は、予期せぬ成功をイノベーションの機会として利用し、その後の発展の礎とし、デユポンは130年間、自らを火薬メーカーと規定していたのですが、1920年代の初頭、初めて他の分野に進出すべく、組織的な開発研究に取り組むことにし、その1つに、第1次世界大戦中に、ドイツが突破口を開いたポリマーの開発があったのですが、デユポンは何年もの間、一向に成果を上げることが出来なかったのですが、1928年のある週末、研究助手の1人がバーナーの火を消し忘れたところ、翌週月曜日の朝、科学者ウオレス・H・カロザースが、繊維状に凝結したポリマーを見つけた10年後、デユポンはナイロンの製造方法を発表したのです。

この話のポイントは、ドイツの大手化学品メーカーでも、これと同じ出来事がすでに何度も起こっていたということにあり、もちろん彼らもポリマーを求めていたので、彼らはデユポンより10年も早く、ポリマーとともに化学産業界のトップの地位を手にすることが出来たはずでしたが、開発研究を組織的に進めていなかった彼らは、たまたま繊維状に凝結したものを洗い流し、初めから実験をやり直すことを繰り返していたのです。

IBMの例もまた、予期せぬことから何が得られるか教えてくれ、IBMの今日があるのは、まさに予期せぬ成功を、1度ならず2度までも利用したためであり、1930年代の初め、IBMは倒産寸前で、銀行用の事務機の開発に、手持ち資金のすべてをつぎ込んでいたというのに、大恐慌の最中にあった銀行は新しい事務機を買ってくれなかったので、当時、レイオフを行なわないことを、すでに社是としていたIBMは、事務機を倉庫に積み上げるだけのために、次から次へと生産を続け、そのようなどん底にあった頃、ある晩餐会でIBMの創立者トーマス・ワトソン・ジュニアの隣に1人の女性が座り、彼の名前を知ってその女性は、「IBMのワトソンさんですか。どうしてお宅のセールスマンは、私のところに売り込みに来ないのですか。」と聞いたというのです。

彼女がNYの公立図書館の館長であることを知ったのですが、何を求めているのか分からなかったし、そもそも彼は図書館になど行ったことがなかったので、翌日、図書館の開館と同時に彼女を訪問すると、当時、図書館には政府の予算がかなりついていて、2時間後、彼は社員に翌月の給料を払えるだけの注文を貰い、この話が出るたびに、彼は笑いながら、「その時思いつきで、新しい方針を一つ作ってしまった。現金先払いだ。」と言っていたのです。

その15年後、IBMはコンピュータを作り、初期のアメリカのコンピュータがみなそうであったように、IBMのコンピュータも科学計算用であり、そもそもIBMがコンピュータを作った理由のひとつに、ワトソンの天文学好きがあったので、マジソン・アベニューのショー・ウインドウーで公開し、大勢の見物客を集めたときも、月の満ち欠けを計算するようにプログラムしていましたのですが、すぐに、この「科学の偉業」たるコンピュータを、企業が給与計算など世俗的な仕事に使い始めたのです。

当時最も進んだ技術を持ち、しかも企業にうってつけのコンピュータを開発していたユニバックは、その偉業が世俗的な企業によって、いわば汚されることを嫌ったのですが、これに対し、IBMは企業のニーズに驚かされつつも直ちに応じ、競争相手のユニバックが開発した設計を模倣してまで、会計事務に向いていなかったコンピュータを設計し直し、IBMは4年足らずで、コンピュータ市場でトップの地位を得たのですが、技術的にIBMがユニバックに追いついたのは、さらにその10年後で、IBMは顧客たる企業のニーズに応え、プログラマーの訓練を有料で行なうなど、商業ベースで企業のニーズに応じたのです。

以上の事例を見ても、IBMは初期のころから、顧客中心主義の非常にフレキシブルな企業であったことが分かり、お客さまのニーズを満たすために、先手先手とさまざまな対策を立て、実行したので、まさに技術力を持った、マーケテイング先行企業であることが分かるのです。

以上の例と同じく、ナショナルやパナソニックのブランドで知られる、日本最大の家電メーカー、松下電器産業も、予期せぬ成功を積極的に利用して発展し、1950年代の初め頃は、松下と言えどもまだ小さく、そして有名でもなく、東芝や日立などの名門の巨人と比べて見劣りし、松下も当時、他の家電メーカーと同じく、「テレビが日本で普及するには時間がかかる」と見ていたのです。

1954年か55年のことでしたが、日本のある家電メーカーの会長は、NYのある会合で、「日本は貧しく、テレビのような高いものは買えない」と講演していたほどでしたが、松下電機は、農家はテレビを買えないほど、自分たちが貧しいとは思っていないという事実を受け入れ、事実、農家はテレビが、外の世界と接触させてくれることを知ったので、経済的には大変だったのですが、彼らはテレビを買ったのです。

当時、松下より優れたテレビを開発していた東芝や日立は、東京の銀座や大都市の百貨店で売っていて、地方の農民に必要ないと思っていたのですが、これに対し松下は、農家を一軒一軒訪ねてテレビを売り、農家に対し、木綿の作業ズボンやエプロンより高い物を、エプロンの様に売ろうとしたのは、松下が初めてだったのです。

もちろん、売れない製品に対し予期せぬ関心を示してくれる女性が、たまたま晩餐会の隣の席に座ってくれるような僥倖をいつまでも待っているわけにはいかないので、多くの成功した企業とそうでない企業の明暗を分けたのは、以下のことであるのです。

1.顧客中心で、組織的に、体系的に顧客のニーズに、常に焦点を当てている

2.可能性にかけ、不可能と思わないで、チャレンジを続けている

3.むやみに実行するのではなく、必ず組織的で体系的な研究開発が欠かせない

4.IBMの事例も松下電器の事例も、技術的なイノベーションよりも、むしろ販売上でのイノベーションの方が、企業の成果に結びつきやすいことを示していて、IBMは給与計算等、企業のニーズにフォーカスし、プログラマーの訓練を有料で行なうなど、販売上のイノベーションを起こし、松下は価格の高いテレビを都会で売るのではなく、農村へ販売した

われわれは、新しい取組み、即ち、イノベーションを起こしたとしても、いつの間にか、お客さまを含む外部環境が変わり、起こしたはずのイノベーションがいつしか、古くなってしまうので、いつまでも通用する戦略はなく、常に外部の変化に合わせて、イノベーションを起こし続け、戦略を変更し続けなければいけないのです。

テレビのように技術革新の早い世界は、お客さまの変化も非常に激しいので、企業戦略も非常に複雑であり、長い将来を見据えて戦略が重要になることは、昨今の日本のお家芸であったテレビ事業が衰退してしまったのを見ても、分かり、IKEAのような家具の世界で、世界のお客さまのライフ・スタイルをリードする企業になったので、家具の世界では1人勝ちのような状態で、これもIKEAの戦略とコンセプトの良さであり、マネッジメントは何を大切にしなければいけないかを教えてくれている貴重な事例です。

世界の多くライバルがIKEAを真似、挑戦したのですが、挑戦に成功した企業はなく、ブルー・オーシャンで、ライバルが真似できないような規模になれば、最強のポジションを築くことが出来る素晴らしい事例です。

お客さまにフォーカスし、お客さまを研究し、お客さまの変化に注目し、お客さまのニーズに合せ続けることはこれからの企業には欠かせないので、これからは、企業は社内に「お客さま研究室」を持ち、お客さまの研究を深く、体系的に行ない続けることが欠かせず、当社が創業当初より、「麺研究室」を持ったように、企業規模の大小にかかわらず、「お客さま研究室」は、これからの生き残る企業には欠かせず、「お客さま研究室」の初代リーダーは、当然、トップが兼任すべきなのです。

画像は、昨日のセミナーで、ご参加の方がたにご説明をしているところです。

以前と違い、学校の卒業生が増え、現場での問題点に対する質問が多く出たのです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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