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うどん学校・ラーメン学校・そば学校・パスタ学校で開業&成果アップ|「イノベーションと起業家精神(最終)」「特有のリスク、新産業の開放期と整理期」

松原先生が麺講習を行なっているところ

本日のテーマは「世の中の大きな進化は、すでに始まっている」です。

昨日からOne day ramen schoolが始まりましたが、今回もカナダ、LA、ロンドン、オーストラリア、フィリッピン、インドネシア、マレーシア等、遠方からも生徒さんたちが参加し、質問も多く、活発な授業になりました。

質問を受けていると、生徒さんの抱えている問題点がよく分かり、レイアウト等も大きな関心で、カナダのカルガリーから参加している生徒さんは、出来上がったレイアウト図面を持参してきていて、意見を求められたので、スープの冷却シンクが足りないことを指摘したのです。

事業計画書(Business Plan)には、ほとんどの生徒さんが興味を持ち、海外では、日本のように少ない客席での高回転型のラーメン店ビジネスは成立しないので、売上、利益と席数の関係性には興味を持ち、事業計画書のサンプルを欲しがっていました。

過去のシンガポールでのOne day ramen schoolとか、One day udon schoolには、必ず、日本人が何人かいたのですが、今回はまったく日本人参加者がおらず、ますます日本語から遠ざかるのが分かります。

午前中は、私のマネッジメントを中止にした質疑応答で、午後から製麺講習、スープ講習、その後、実際のラーメンの試作と試食を繰り返しました。

昨日は、博多トンコツ・ラーメン、キムチ・ラーメン、濃厚魚介のつけ麺、温かい魚介だけのラーメン、冷たい魚介だけのラーメンと合計5種類のラーメンを試作し、試食を行ないました。

One day ramen schoolでは、麺作りは実際に行ない、スープ作りは行なわないので、比較的短時間で、スープベースと元ダレ、香味油の合わせまで行ない、盛り付けの指導も行なうことが出来るのです。

その他の生徒さんからの質問であったのは、ラーメンスープの変遷で、昨日も書いたように、ラーメンスープもトンコツ、鶏ガラから始まり、魚介、野菜、フルーツとバライテイ豊かになっていることと、スープ濃度が低い、あっさりした味から、徐々に濃厚な味に変化していることを説明しました。

次に質問が、ラーメンの持ち帰りビジネスに及び、持ち帰りの場合の熱いスープの中での麺の茹で延びの問題について指摘があったので、私が体験したロンドンの事例を話し、家賃の高いロンドンでは専用の紙の耐熱容器で、ラーメンの持ち帰りビジネスが盛んに行なわれ、汁の多いラーメンだけでなく、焼きそば等の持ち帰りも盛んなのです。

ラーメンのスープの歴史が、熱いスープの通常のラーメンから始まり、つけ麺のような濃く、少ないスープになり、さらに混ぜ麺ではスープがなくなり、パスタのソースのように、麺に絡めて食べる状態になり、スープがより濃くなり、量が少なくなる方向で、時間が経っても茹で延びが少なく、持ち帰りには便利な方向になっているのです。

この様に、外国では国内とは異なったニーズがあることが分かり、同時にこれらの異なったニーズも、そのうちに日本でも通用するようになり、日本での新しいビジネスに繋がる可能性があるのです。

昨日は、One day ramen schoolを終了した後、スタッフ全員5名で夕食に出かけ、夕食後、タクシーではなく、初めてUber(ユーバー、ウーバー)を呼んだのです。

スタッフは全員5名で、タクシーでは乗れないので、トヨタのアルファードを使っているUberを呼んだのですが、運転手に、われわれの場所を最初はなかなか理解して、乗るまでに少し時間がかかったのですが、アルファードの豪華版で、快適であると同時に、親切な運転手で、荷物の上げ下ろしは勿論、最期の挨拶も丁寧で、笑顔も素晴らしいのです。

価格はタクシー1台分とほぼ同じですが、車が大きいのと、きれいなのと、運転手が親切なのが、タクシーとぜんぜん異なりました。

Uberはウイキペデイアによれば、2009年3月にトラビス・カラニックとギャレット・キャンプにより設立され、2015年半期の売り上げは500億米ドルと推定され、特徴としては、一般的なタクシーの配車に加え、一般人が自分の空き時間と自家用車を使って他人を運ぶ仕組みを構築している点で、顧客が運転手を評価すると同時に、運転手も顧客を評価する「相互評価」を実施し、世界では、タクシーにおいて「領収書を発行しない」「タクシーメーターを倒さず、法外な料金を請求しボッタクる」といった問題が多く起こっていることから、これらの問題を回避し、さらに車両オーナーにとって「簡単な小遣い稼ぎ」ができる点が受けているとのことです。

昨日、われわれが呼んだのは、7人乗りのアルファードを持っていた個人オーナーで、お客さまからの評価点数が4.7の評価の高い運転手でした。

この様に、乗車前から、運転手の評価が分かり、降りると同時に、Uberから先ほど乗車した運転手の評価は幾らだったという問い合わせが来るので、昨日は5点評価を下したのです。

常に、お客さまから評価され、また、運転手も乗車したお客さまを評価し、常に両者が評価される仕組みは、ヤフーオークションの出展者と購入者のような関係で、乗車ごとに一切のお金のやり取りはなく、クレジットカードから、事前に決められた金額が引き落とされるのです。

まだ日本には、ほとんどこの仕組みは導入されていないのですが、世の中に大きな変革が起きていることを感じる体験でした。

麺ビジネスの世界も、近々にこのような変化が起きることは必至です。

昨年2月21日から始まった、半年間以上に及ぶ、「イノベーションと起業家精神」の学びの最終のまとめに取り組んでいきます。

4特有のリスク

綿密な分析、明確な戦略、意識的なマネジメントをもってしても、知識によるイノベーションには特有のリスク、特有の不確実性が伴い、そもそもそれは、本質的に乱気流の世界であり、知識によるイノベーションは、すでに述べたように、リードタイムの長さと、異なる知識の結合という特有のリズムをもつのです。

『新産業の開放期と整理期』

まず最初に、きわめて長期にわたって、今にもイノベーションが起こりそうでありながら、何も起こらないという期間が続き、そして突然、爆発が起こり、数年間にわたる「開放期」が始まり、非常な興奮と事業の乱立が見られ、華々しく脚光があてられ、そして5年後には「整理期」が始まり、ごくわずかな企業だけが、生き残るのです。

1856年、ドイツのヴェルナー・ジーメンスが、25年前の1831年にマイケル•ファラデーが発展させた電気理論を応用して、最初の電気モーターを設計し、世界的な反響を呼び、やがて電機産業が生まれ、しかもそれが大きな産業になることが確実となり、多くの科学者や発明家が働いたのですが、その後の22年間は何も起こらなかったのです。

そこには、ある1つの知識、すなわちマクスウェルによるファラデーの理論の発展が必要であり、マクスウエルの理論が得られるや、1878年、エジソンが電球を発明し、レースが始まり、その後の5年間に、欧米の主な電機メーカーのすべてが設立されたのです。

ドイツではジーメンスが小さな電機メーカーのシュッケルトを買収し、AEGがエジソンの発明をもとに設立され、アメリカでは、GEとウエステイングハウスの前身が設立され、スイスではブラウン•ボベリが、スウェーデンでは1884年にASEAが設立されたのです。

これらの企業は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、スイス、オーストリア、チェコ、ハンガリーなどの国々で、やがて10億ドル企業となることを期待され、投資された100社にのぼる企業のごく一部にすぎないのです。

サイエンス•フィクションの最初のブームをもたらし、ジュール•ヴェルヌやH・G•ウェルズを世界のベストセラー作家にしたのも、この電機産業の勃興だったのですが、1895年から1900年にかけて、それら新規の企業のほとんどが姿を消し、撤退し、倒産し、あるいは吸収されたのです。

自動車産業でも、1910年当時にはアメリカだけで200社のメーカーがあったのですが、1930年代には20社となり、1960年には4社となったのです。

ラジオについても、1920年代にはラジオ局が数百局、ラジオ・メーカーが数百社あったのですが、1935年にはラジオ放送の主導権は3大ネットワークに握られ、メーカーの数も1ダースほどになったのです。

新聞もまた、1880年から1900年にかけて創刊ブームがあり、当時、新聞は最大の成長産業の1つであったのですが、第1次大戦後、主要国のすべてにおいて、新聞社の数は減る一方であり、現在はインターネットの浸透により、更に発行部数の減少速度を速めているのです。

銀行についても同様で、モーガン、ジーメンス、渋沢など近代銀行の父たちに続いて、ヨーロッパと同じようにアメリカでも、爆発的な銀行の設立ブームがあったのですが、わずか20年後の1890年前後には、銀行の集約化が始まり、廃業や合併が続き、第一次大戦が終わる頃には、あらゆる主要国において、全国銀行は、その種類を問わず、わずかな数となったのです。

しかし、いずれの場合も、生き残った企業は例外なく、初期のブーム時に生まれたものであり、ブームのあとでは、新規参入は事実上、不可能となるのです。

知識にもとづく産業には、数年間にわたって、新設のベンチャー・ビジネスが逃してはならない「開放期」があるのです。

今日、この「開放期」は短くなってきたと見られているのですが、そのような見方は、新しい知識が技術、製品、プロセスとなるまでのリードタイムが短くなってきたという見方と同じように、まったくの誤りであるのです。

イギリスでは、1830年にジョージ•スティーブンソンのロケット号がはじめて営業用の列車を引いた後の数年間に、100社以上の鉄道会社が設立され、その後、ほぼ10年間、鉄道はハイテクの地位を与えられ、鉄道の起業家たちがマスコミにもてはやされ、鉄道に対する投機熱は、チャールズ•ディケンズの小説『リトル•ドリオット』(1855~57)において鋭く風刺されました。

それは、今日のシリコンバレーの投機熱に似ているのですが、1845年頃、突然、鉄道産業の「開放期」が終わり、以来、イギリスにおいて鉄道会社はまったく設立されておらず、50年後には、1845年に100社にのぼっていた鉄道会社も5、6社に減ったのです。

家電で電話、自動車、化学でも同じ周期が見られ、新規参入のための「開放期」が長かったことなど一度もなかったのです。

しかし今日、この「開放期」が混み合ってきたことはまちがいなく、1830年代の鉄道ブームはイギリス国内に限られていて、どこの国でも、鉄道ブームは、近隣諸国のブームには関係なく起こり、これに対し、その後の電機ブームは、その25年後の自動車ブームと同じように、国境を越えて広がったのですが、それでもそれらのブームが、当時の先進国の枠を越えることはなかったのです。

しかし今日では、そもそも先進国なるものの数が、はるかに増え、たとえば、日本があり、ブラジルがあり、非共産圏の中国系の地域、香港、台湾、シンガポールがあり、しかも通信は瞬時に行われ、旅行も簡単で早くできるようになったのです。

さらに今日では、きわめて多くの国が、100年前には、ごくわずかの国しかもたなかったもの、すなわち知識をもつ人、とくに科学や技術によるイノベーションのために、直ちに働きはじめる用意のある訓練された人材をもっているのです。

上記のように、知識によるイノベーションの場合、常に「解放期」が起こり、多くの企業が参入し、その後の「整理期」でほとんどの企業が淘汰されることを繰り返しているのです。

イノベーションを起こした産業は、電気、鉄道、自動車のような産業から、スタートを切り、最近では、小さな産業に軸足を移しているのです。

例えば、ダイソンがサイクロン方式で、最初に掃除機業界にイノベーションを起こしたのですが、その後、幾つかの国内の家電メーカーが参入しました。

徐々に、サイクロン方式は、ダイソン1社に絞られてきているのです。

次に、ルンバがロボット掃除機として、登場し、現在、同じく国内の家電メーカーが似たようなロボット掃除機を開発し、販売を開始していますが、何年か後には整理期になり、最終的には1社か2社に淘汰されるはずです。

スマート・フォーンは現在、解放期にあり、多くのメーカーの参入が続いていて、そのうち、整理期に入り、数社に絞られてくる可能性が高いのです。

ドラッカーが何十年も前にまとめたように、知識によるイノベーションは、必要な知識が出揃った時に、爆発的に解放期が始まり、多くの参入者が現れ、解放期がしばらく続いた後、整理期が訪れて、ほとんどの参入企業は淘汰されてしまうのです。

画像は、松原先生が麺講習を行なっているところです。

かなり遠方から来ているので、全員、非常に熱心で、熱気に溢れているのです。

今日も最高のパワーで、スーパー・ポジテイブなロッキーです。

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